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2008年10月 7日 (火)

子供の貧困…親から続く「負の連鎖」

本日の読売新聞に、標題の記事が載っています。筆者は「置き去り社会の孤独」の大津和夫記者です。

http://www.yomiuri.co.jp/iryou/kyousei/security/20081007-OYT8T00386.htm

>働く貧困層が社会問題となるなか、「子供の貧困」がクローズアップされている。経済協力開発機構(OECD)のデータによると、日本では、17歳以下の子供の7人に1人が貧困状態にある。貧しい家庭環境が健康や教育に及ぼす影響はもちろん、親から子に伝わる「負の連鎖」を懸念する声も強い。

最近、やたらに子どもの貧困を取り上げているんじゃないかとお思いの方もいるかもしれませんが、現在子どもの貧困は先進国共通の重要な政策課題になっていて、日本の無関心がむしろ目立ちます。

>子供が貧困に陥るのは、親が働いていないか、働いていても収入が低いことなどが考えられる。

 30年間、福祉事務所で働く自治体職員は、「非正規雇用が増え、不安定な親の生活の影響を受ける子供が増えてきた」と感じている。そうした子供たちは、衛生的な生活環境や、早寝早起きなどの生活習慣を得られず、頼れる親類もいないことが多い。

 「そもそも、人生のスタートラインに立てていない」とこの職員は解説する。

 戦後の貧しかった時代を経て、高度経済成長を成し遂げた日本では、「貧困」の明確な基準がなく、統計もない。だが、OECDの調査(2000年)によると、日本の子供の貧困率は14・3%と、平均より2・2ポイント高い。10年前と比べ、2・3ポイント増となっている。

「可哀想なはこの子でござい、親の因果が子に報い」は、今現在の日本の現実でもあrます。

>もちろん、家庭の成育環境が子供の人生のすべてを決めるわけではないが、様々な調査からは、その影響の強さがうかがえる。

 その一つが、学歴との関係だ。大阪市が04年3月にまとめた「大阪市ひとり親家庭等実態調査報告書」によると、希望する子供の最終学歴を「大学」とした割合は、年収600万円以上の世帯では半数以上だったが、同200万円未満の場合は25%を切った。約20年前から有志で、生活保護家庭の子供に無料で勉強を教えている東京都江戸川区の職員、徳沢健さんは、「家の事情や親の学歴を考えて、自ら進学をあきらめる子も多い」と指摘する。

EUの話も出てきます。

>欧州では、10年以上前から子供の貧困が注目され、対策に力を注いできた。家庭の問題として放置すれば、子供を社会から孤立させるだけでなく、将来の社会コスト増にもつながりかねないためだ

若者弱者論の宮本みち子さんはこう語っています。

>「国はまず、貧困状態にある子供の実態をきちんと把握すべきだ」と、放送大学の宮本みち子教授(社会学)は訴える。そのためには、医療、福祉、教育、雇用など、関係機関が個別に所有する子供の情報を一元的に把握し、共有できるシステムを作ることが不可欠だと提唱する。

 また、最低賃金を引き上げて働く親の所得水準を上げるほか、生活が厳しくなりがちな一人親家庭への支援を充実すること、さらに、子供の授業料の減免措置や奨学金の拡充なども提案する。

来月岩波新書からこのテーマで本を出される阿部彩さんもこう語っています。

>一方、国立社会保障・人口問題研究所の阿部彩・国際関係部第2室長(社会政策)は、「日本では、低所得者向けの現金給付や税制上の控除が不十分な半面、税負担や社会保険料負担が重い。このため、生活保護や児童手当などを受けても、現実には貧困の救済になっていない」と指摘する。

 こうした状況をなくすためには、配偶者控除の縮小などで財源を確保したうえで、低所得者に配慮した税制上の見直しや、児童向けの各種手当の拡充などにより、所得保障を強化することが必要だという。

このあたりは、雇用、福祉、教育、住宅などさまざまな政策領域をまたがって総合的な政策構想が必要なところです。それこそ、省庁官僚制ではなかなか対応できないところなのですから、総論だけの薄っぺらなナンタラ改革に熱中するよりも、はるかに政治家の実行力が求められるところだと思います。

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