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2008年10月16日 (木)

日経病健在

本日の日経新聞が、28,29頁と見開きを充てて、パネルディスカッションの記録を載せています。講演が宮内義彦氏と中川秀直氏、パネラーが高橋洋一氏と福井秀夫氏等々という面子ですので、読まなくても中身はわかるという感じですが、今この時期において、こういうご発言をなさっているというのは、記録にとどめておく値打ちがあるかと・・・

まずオリックス会長宮内義彦氏:

>1990年以降、ほとんどの国が、グローバリズムの中で市場原理に基づく競争を通じて成長を目指すようになった。・・・競争の結果、アングロサクソンの国々が勝ち組として残り、日本は後塵を拝してきた。

ふーん。事実認識の問題ですので、コメントはしません。

次に「上げ潮派」中川秀直氏:

>二番目は金融に対する敵意を放置したままにしていいのか。米国発の金融危機の中で、金融を国家戦略として重視することへの批判が高まっているが、日本を製造業だけの国にしていいのか。

こちらは価値判断の問題ですが、むしろ、アメリカみたいに製造業の競争力が乏しい国にしていいのかという問いこそが焦点では(言うまでもなく、無形のソフトも「ものづくり」であって、カネ転がしではありません。その競争力が弱いのであれば強化する必要があるでしょうが、「金融立国」とは別問題)。

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