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2008年10月 2日 (木)

時価主義会計原則は修正せよ サルコジ流

これも直接労働社会問題とは関係ありませんが、10年前に日本が金融危機に陥ったときに、どういうたぐいの議論が世間を席巻していたかを考えると、いろいろと考えさせるものがあります。フィナンシャルタイムズ紙から、

http://www.ft.com/cms/s/0/3c9a904c-8f1a-11dd-946c-0000779fd18c.html?nclick_check=1

>Sarkozy seeks EU accounting change

>Mr Sarkozy seeks agreement to fresh regulations including changes to the mark-to-market accounting rules that have been blamed for aggravating the crisis.

サルコジ大統領は、金融危機を悪化させた時価主義会計原則の修正への合意を求めている。

>The Fre­n­ch leader, who holds the EU’s rotating presidency, wants the German, Italian and British premiers to back moves to inject flexibility into EU fair value standards. Banks and insurers have complained that so-called mark-to-market rules – a snap shot of value – forced them constantly to write down the value of their assets, putting them under further financial pressure. France wants amendments “giving time to banks to smooth the effects” of the mark-to-market standard, said an official in Paris, with a longer-term review of the whole system.

時価主義会計のために銀行はさらなる資産価値の下落を余儀なくされているので、全システムの長期的観点から、そんなものはやめちまおう、と。

もちろん、会計原則のあるべき姿についてはその道の専門家はいろいろと言うべきことがあるでしょうし、私のような門外漢は中身についてあれこれ論ずる資格はまったくありませんが、議論の外形だけの問題としていえば、日本のアメリカ帰り知識人や改革マンセーのマスコミや政治家が10年前にしめした姿との対比がまことに鮮烈です。

労働問題へのインプリケーションは、読者の皆さんがそれぞれにお考えいただければ、と。

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