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2008年9月10日 (水)

格差社会が“命”を縮める

日経のワガマガというサイトに、標記の記事が載っています。筆者は在米の近藤医師。

http://waga.nikkei.co.jp/ch/axa/interview/index.html

その中の、「お金持ちもそうでない人も、皆が不幸になる格差社会」というパラグラフで、近藤さんはこう語っています。

>たとえば仮に、富裕層だけが住む地域ができたとします。その人たちは、自分を守るためにセキュリティーを強化し、地域を要塞のように固めてしまう。すると、周辺に住むそれ以外の層の人々との間に交流がなくなり、互いの不信感が加速し、強い心理的ストレスを生み出します。さらに行政的にも、ニーズの違う各層の人々それぞれに違ったサービスを提供する必要が出てきて、結果として非効率的な社会となります。このような社会構造は、個人の豊かさにかかわらず、すべての人の健康に直接的、間接的に悪影響を与えると考えられています。

 私がいま住んでいる米国は社会的格差が非常に大きな国です。通常は国が経済的に豊かなほど寿命が長いのですが、米国は世界一豊かな国にもかかわらず、その平均寿命は日本よりも4年短く、先進諸国中では最低レベルとなっています(図)。その理由のひとつとして、たとえ国が豊かでも、社会的格差がそのメリットを打ち消してしまうことが考えられます。階級による住み分けのための非効率、格差からくる恐怖心やストレスといった要素が、米国人の長生きを妨げているのかもしれません。  

 格差と健康との関係については、断定的なことはまだ言えませんが、多くの人が仲良く暮らせるように融和された社会のほうが健康に良さそうだと思いませんか。社会そのものが個人の健康をダメにすることがないように、健康を視点に格差を考え直すことはとても重要だと考えています。

この記事が、日本をアメリカみたいにしたがっている(た?)日経新聞の関係サイトに載っていることに突っ込みを入れたい向きもあるかもしれませんが、そういう雑事は抜きにして大事な話でしょう。

ここに掲げられている図をコピーしておきます。

Zu2

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コメント

平均寿命で幸福度を測られてもね。。。日本人は長生きすることを幸福だと思うかもしれないが、普通の人間はどのように生きたかが大切なんじゃないのかな。ちなみに世界の移民には平均寿命の長い日本よりアメリカの方が魅力的に映るみたいです。。。当たり前だよね。どれだけ所得が増えても、可処分所得が増えない国じゃね。。。

在米の俺に言わせるとアメリカ人の食生活で長生きできるほうがおかしい

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