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2008年6月26日 (木)

「連帯」再び

18271_large_2 「連帯」の旗を掲げるポーランドの造船労働者たち・・・、今は昔なつかしき光景ですが、場所はブリュッセルで、相手は共産党政権ではなくて欧州委員会です。

http://www.theparliament.com/policy-focus/economic-affairs/economics-article/newsarticle/polish-workers-picket-eu-over-ailing-shipyards/

この話は、去年の9月にこのブログで取り上げたことがありますが、

http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2007/09/post_cb60.html

グダニスクなどの古い造船所にポーランド政府が流している補助金がEU競争法の規則に違反するから止めろ、今まで払った分は返せ、と欧州委員会は要求しているのですが、そんなことしたら、共産圏崩壊の引き金を引いた政治的に由緒正しい旧レーニン造船所は廃止の運命になるわけで、まさに教科書的な市場原理と、その市場原理が旧共産圏に及ぶこととなった歴史的原点の存立がのっぴきならない矛盾関係にあるという皮肉な話になるわけです。

かつて共産党一党独裁体制に反旗を翻して立ち上がった由緒正しい「連帯」の旗が、いま市場原理を掲げる欧州委員会の競争政策に向けられているという歴史の皮肉をしばし味わいたいものです。

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コメント

ポーランド。ショパンとワイダの国かな、ぶらり庵にとっては。
ショパンは、ポランスキーの「戦場のピアニスト」のオープニングで流れていた遺作のノクターンと、隠れていたピアニストが将校の求めに従って弾くバラード、ワイダは「灰とダイヤモンド」よりも「地下水道」ですね。「地下水道」のあの出口のなさ、それにもかかわらず、その出口のなさを真正面からとらえて逃げない映画でした。

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