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2008年6月 4日 (水)

少数言語問題

これは「労働」とはほとんど関係ないんですが、まあ広い意味での「社会問題」ということで、

EUでは、加盟国の主たる公用語を公用語としています。英語、フランス語、ドイツ語、オランダ語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語、ギリシア語、デンマーク語、スウェーデン語、フィンランド語、に加えて、中東欧諸国がどっと入ってきたのでポーランド語、チェコ語、スロバキア語、ハンガリー語、スロベニア語、ルーマニア語、ブルガリア語、リトアニア語、ラトビア語、エストニア語、果てはマルタ語まで正規の公用語です。

そのため、EUの立法機関である欧州議会では、これらすべての言語との同時通訳が義務づけられています。

ところが、そんなごくわずかの「国民」が喋っているに過ぎない言語よりも、もっとたくさんの人々が喋っている言語があるぞ、そっちもちゃんと同時通訳しろ!という話が出てきたというニュース。

http://www.theparliament.com/policy-focus/economic-affairs/economics-article/newsarticle/pressure-grows-for-eu-to-adopt-minority-language-interpretation/

>The European parliament has been urged to provide simultaneous interpretation for ‘minority’ European languages such as Basque, Catalan and Welsh.

カタロニア語なんか900万人が喋っているぞ、ウェールズ語だって50万人だぞ。

しかし、それを云いだしたら、線引きが難しい。そもそもどこまでを方言と考え、どこからを言語と考えるかだって一義的には決まらないでしょう。ロマ(ジプシー)語だってイディッシュだって、ヨーロッパの地で使われている(た)言語には違いないし。

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