移民の子供は成績が悪い
来月2日に公表される予定の欧州委員会の政策協議文書が、移民の子供の問題を取り扱っているようです。それを一足先に覗き見たEU業界紙がその内容を報じています。
>The European Commission is due to address the sensitive issue of educating the children of migrants in a policy consultation paper included in a social agenda package to be adopted on 2 July.
The document - seen by EUobserver - highlights the worrying trends of migrant pupil segregation and lower performance in schools and puts to debate whether the bloc's existing rules should be adapted.
>In an accompanying policy analysis, the commission says: "There is clear and consistent evidence that migrant children have lower levels of educational attainment than their peers," in science, mathematics and reading.
特に、理科、数学、国語が良くないと。
学校の成績の悪さは、社会に出たあとの社会的地位に直接影響を及ぼします。こういう形で「社会的排除」が再生産されていくわけですね。
移民1000万人も結構ですが、こういうところについてもきちんとヨーロッパの経験を学んだ上で、あらかじめそうならないように考えていかなければなりませんね。
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segregation、なんですね。これは、差別・排除、というよりは、分離、といった意味でしょうけれど、この言葉は、アメリカの公民権運動の中で、あまりにも有名になった言葉でもありますね。アラバマ州知事ウォーレスが1963年の就任演説で、"Segregation now, segregation tomorrow, segregation forever!"と述べたのだと記憶しています。
投稿: ぶらり庵 | 2008年7月 1日 (火) 21時54分