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2008年6月13日 (金)

日雇い派遣、「やめる方向で」 厚労相が法改正を表明

http://www.asahi.com/job/news/TKY200806130155.html

舛添厚生労働相は13日の閣議後会見で、批判の強い日雇い派遣労働について、「気持ちから言えば、やめる方向で行くべきだと思っている」と述べ、臨時国会に日雇い派遣を原則禁止とする労働者派遣法改正案の提出を目指す考えを明らかにした。

 舛添氏は「労使の意見も聞かなければならないが、日雇い派遣はあまりに問題が多い。かなり厳しい形で考え直すべきだ」と指摘。通訳などの専門的な職種を除いては禁止すべきだとの考えを示した。

 労働者派遣法をめぐっては昨年、厚労省の労働政策審議会の部会で改正案が論議されたが、規制強化を求める労働側と、規制緩和を主張する経営側との溝が埋まらず、日雇い派遣についても、禁止を求める労働側と継続を主張する経営側が対立していた。

派遣法に問題が多いから改正すべきだということと、日雇い派遣を丸ごと禁止することとは別の話のはずです。いささか「空気」に流されている嫌いがありますね。

逆に、日雇い派遣を禁止したからこれで問題は解決した、とばかりに安心してしまって、日雇いでない派遣に今既にある問題をそのままにしてしまう危険性を考えるべきだと思います。

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コメント

「日雇い派遣」そのものを法律で禁止しても、罰則など作るのかどうか、監督の実効があがる程度に労基署の人員を増やすのか、など疑問はあります。「日雇い派遣っていけないこと」「日雇い派遣は悪い仕事」というアナウンス効果だけが先走ると、結局は、派遣元事業所はなんらかの抜け道を考え、で実際にそういう派遣で働かねばならない人たちには「悪い仕事をしている」というイメージをより強くおしつけるだけのような気がします。

ただ、仕事としては、こんなことにまでスポット派遣を使うべきではないだろうと思うような仕事もありますね。「週刊金曜日」という、左系ということになるかもしれませんが、雑誌で、スポット派遣の介護士の話を読みました。第705号(2008年06月06日)の「Pグッドウィル“派遣ヘルパー”体験記 知られざる介護現場の実態(白崎朝子)」という記事ですが、行き先は指示されるけれど、どういうところで、どういう人にどういう介護をするのか、行って見ないとわからない、それに、現場では介助での最も大変な入浴介助などを派遣ヘルパーに割り当てる、といったものだったと思います。
どれくらい浸透しているのかわかりませんが、介護や保育など、現在、労働条件が切り下がり、人手の足りないところでの派遣は増えているのではないかと気になります。ヨーロッパで、労働時間でも派遣でも強固に反対するイギリスでさえ、介護や保育に派遣ワーカー、それもスポット派遣なんてないのでは?
でも、介護報酬を切り下げ、保育の民営化を推進し、ケアの現場にスポット派遣を導入させるような「政策誘導」をしたのは、厚生労働省ではありませんか?
派遣ワーカーではなく、正規職員でじゅうぶんまわり、正規職員として暮らしが成り立つようにすることの方が、「日雇い派遣はダメ」というよりも、もっと実効もあり、何より、労働者保護の実効があると思うのですが。

厚生労働省よりも、国会議員の責任も大きいかも知れませんね。とにかく、小さい政府、支出を削減、という声は、与党より野党で大きいような。ケアワーカーは安定したマンパワーとして基本的には公務員で確保できるのが望ましいとぶらり庵は思います。
民間活用、のイギリスでも、たしか、官民の労働条件に差がないようにしていたのでは。

いずれにせよ、「日雇い派遣」禁止は、禁止を法制化するよりも、本来使うべきでないところで使わないですむ実効ある政策をとるべきではないかと思いますが。

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