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2008年5月13日 (火)

クローズアップ2008:横行「名ばかり管理職」

本日の毎日新聞から、クローズアップ2008という特集記事です。

http://mainichi.jp/select/opinion/closeup/news/20080513ddm003020128000c.html

>「名ばかり管理職」が依然として労働現場に横行している。ハンバーガーチェーン「日本マクドナルド」が店長に時間外手当を支払わなかったのは違法と認定した東京地裁判決から4カ月。判決を契機に改善に乗り出した企業は一部にとどまり、今月9日には新たにコンビニエンスストア「SHOP99」の元店長が会社を相手に提訴した。低賃金を価格競争の原動力にする企業実態が背景にある。【東海林智、小倉祥徳】

そのSHOP99やマクドの話が記事の中心ですが、中に挟み込まれたいくつかの発言が結構重要です。

>ある大手産別労組幹部は「割増率の引き上げは長時間労働の抑制には効果的かもしれないが、企業側はますます名ばかり管理職を増やし残業代を免れようとするのではないか」と危惧(きぐ)する。

私は、「長時間労働の抑制に」すら効果的ではないのではないかと思いますが。

最後のところに、こういう人のこういう発言が載っておりましたので、ご参考までに。

◇放置すれば健康守れず 金だけの問題ではない--濱口桂一郎・政策研究大学院大学教授(労働法・労働政策)の話

 「名ばかり管理職」について議論する際、まず人事処遇上の「管理職」と労働時間規制を外してもよい「管理監督者」は全く異なる概念だということを確認すべきだ。さらに、時間外手当さえ支給されれば問題が解決されると考えるのも正しくない。過重労働を放置すれば労働者の命と健康は守れないからだ。この認識のうえでなら、一定以上の年収がある社員の残業代免除という議論はありうる。お金の話は命や健康とは切り離して考えるべきだ。

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コメント

割増率の引き上げは、(使用者が)残業させないインセンティブにはなっても、(労働者が)残業しないインセンティブにはならないような気がしますが。
とはいえ、残業代が出なくても残業するような企業文化では、業務改善は望めませんねぇ。

しばらく前に、産経の記者さんが書いているコラムで面白いのがありました。ママさん記者で、できるだけ早く帰るために、仕事を家に持ち帰る(つまり、風呂敷残業、ですね)という話を厚生労働省でしたら、「きちんと職場で仕事をして、しっかり産業手当をもらって下さい」と言われたけれど、少し前に、雇用均等局では、「早く帰って、ワーク・ライフ・バランスを」と言われた、とかいう話でした。残業手当の方は労働基準局、でしょうかね。

「産業手当」じゃなくて、「残業手当」でした。訂正。

まあ、風呂敷残業というのは、言い方を替えれば、パートタイムテレワークで、ワークライフバランスに資するということになるんでしょうか。
でも、そうなってくると、ワークって何?ライフって何?という感じでもありますね。

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