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2008年4月 1日 (火)

フランコフォンのガキは公園で遊ぶの禁止!

ほとんど国家内離婚状態のベルギーですから、何があっても不思議はないのですが、ここまでやるかという話。ル・モンド紙ですが。

http://www.lemonde.fr/europe/article/2008/03/27/les-francophones-bannis-des-aires-de-jeux-d-une-ville-flamande_1027981_3214.html

ブリュセル近郊のリーデケルケという町が、オランダ語を喋らない6歳から12歳の子どもは公園で遊ぶことを禁止すると決めたというニュースです。その理由は「安全上の理由」。アパルトヘイトという物騒な言葉も飛び出しています。

フレミッシュとワロンの喧嘩は、EU関係の記事が夏枯れになるとエコノミストやFTなどイギリスメディアの格好の餌になっていましたが、ここまでくると冗談で済まないですねえ。

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コメント

週末ですので、労働から離れて若干文化ネタ。
ブリュッセルを中心にするベルギーって、たとえば、シムノンのメグレ、女性初のアカデミー・フランセーズ会員、マンガのタンタン、シャンソンのバルバラ、とか、ほとんど、フランスへの文化供給地のような感じですけれどね。
今回、フランスで、チベット支持が多いのは、タンタン(シリーズ中にチベットもある)の絶大な影響がある、と、フランスの知人が言っておりました。

上に書いたことからの連想で、フランスって「中華思想」みたいに言われますが(この時期にこの表現はヤバイか、とか思いつつ)、文化的には、フランスの代表的な文化人に見える人がけっこう移民出身ですよね。イヴ・モンタンがイタリア系、アズナヴールがアルメニア移民の子、それに上に書きましたが、フランス翰林院初の女性メンバー、マルグリット・ユルスナールはベルギー出身だし、そのうえ、人生の後半部分はたしかアメリカで隠棲に近い生活を送っていた、それもレズビアンの人ですね。そういう人を選ぶフランスの懐の深さ、なのでしょうか。
先日、シルヴィ・ヴァルタンのコンサートに行きました(大好きなので前回も行った)が、レジオン・ドヌールについで文化功労賞も受けたこの人もブルガリア移民の子で、ブルガリアのための活動もしていますね。芸能界デビューのきっかけはひょっとしたことだったようですが、その後、周囲の猛反対を押し切ってアイドル同士の結婚、出産、それから、自分のスタイルを追求してアメリカ風のステージングを大幅に取り入れる、など、なかなかの人だと思います。最近出したアルバムは、自分の好きな歌ばかりをカバーしたロックンロールの多いアルバムで、ローリングストーンズの「ルビー・チューズデイ」も良かったけれど、ツアーでも圧巻だったのは、元の夫、ジョニー・アリデーの「スヴニール、スヴニール」でした。家庭を顧みないアリデイと離婚して、その後、アメリカのプロデューサーと再婚して幸せに暮らしているようですけれど、こういうカバー曲(みごとに自分用にアレンジして)を出せるんだ、と感心したので、労働法と全然関係ないですが、つい長々書きました。

いや、よそで使っている名前を間違えて使ってしまいました。よそを見られて困るわけではありませんが(そっちで文化ネタばかりなので)、頭がすっかり休みになっていたなあ。

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