フォト
2024年10月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
無料ブログはココログ

« 公務員の有期雇用 | トップページ | 3回目の石水白書 »

2008年4月22日 (火)

ご自分の診療報酬は大事だが・・・

「医師に労基法はそぐわない」と断言された久坂部羊氏、

http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2008/04/post_6cc3.html

> 医師に労基法を適用して、臨床研修制度が大きな矛盾を抱えたことは記憶に新しい。研修医に30万円程度の給料を保障したため、指導医のほうが安月給になったり、週末や当直明けを休みにしたため、研修医の一部が、医師のありようを学ぶ前に、休暇の権利を覚えたりするようになった。

 医師の勤務が労基法に違反している云々(うんぬん)などは、現場の医師にとっては寝言に等しい。医師の激務や待遇の改善は必要だが、今さら労基法を当てにする者など、まずいないだろう。万一、医師が労基法の適用を求めだしたら、現場はたいへんな混乱になる。

今度はご自分の勤める在宅医療専門のクリニックの関連の診療報酬が引き下げられたと大変お怒りのご様子です。産経のコラム「断」

http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/080420/acd0804200244001-n1.htm

>平成20年度の診療報酬改定が発表された。私は在宅医療専門のクリニックに勤めているので、その関連の項目に着目したが、改定の内容を見て驚いた。

 在宅医療には、24時間対応を含む総合的な診療の費用として、「総合管理料」という項目がある。いわば1カ月分の基本料である。それが有料老人ホームなどの施設に入っている高齢者の場合、これまでの4200点(4万2000円)から3000点(3万円)に下がっているのだ。

 同様に、特定施設に入所している患者への訪問診療も、1回830点(8300円)から一挙に200点(2000円)に下がっている。こんなバカな値下げ幅があるだろうか。これまでと同じように往診しても、4分の1以下の診療報酬になるのだ。

 政府は社会的入院による医療費削減のため、施設入所者を含む在宅医療の導入を進めてきた。そのため在宅医療が優遇されてきたのは事実だ。しかし、今回のような極端な切り下げをすれば、せっかく根づきかけた在宅医療が、立ち消えになりはしないか。

 今回の切り下げは、施設の入所者が対象で、自宅で在宅医療を受ける患者は除外される。施設の高齢者を多く診ている医師の撤退が危ぶまれる。理由の説明もなく、いきなり診療費を大幅にカットされて、それでも患者を見捨てない立派な医師は、どれだけいるだろうか。

なるほど、一睡もせず36時間連続操業で働く救急医療の現場の医師が労働基準法なぞを持ち出すのは笑止千万で、患者を見捨てるなどとんでもない、過労死するまで働くのが当然だが、在宅医療専門クリニックの医師は診療報酬をカットされたら患者を見捨てるのが自然だ、と。

いやいや、よく判りました。

« 公務員の有期雇用 | トップページ | 3回目の石水白書 »

コメント

緑は好きですけど、見にくいです。

うわ、ほんと、いきなり「万緑」ですけれど、ぶらり庵も前の方が見やすかった・・・。

医療制度では、というよりも、現在、周囲でとにかくかまびすしい「後期高齢者医療制度」。もっぱら、道路と後期高齢者、って感じがするくらいなんですが、権丈先生もこの問題はとりあげておられませんね。
「保険料が上がる」「後期高齢者という呼び方が問題」と、身近な高齢者も言っており、後者については、「後期高齢者のどこが悪いのか。英語ではold oldと、もっとストレートであったと思う。」と答えたのですが、前者の件については、わたしも問題の所在がよくわかりません。
超高齢化社会に向けて、医療制度が変わってゆくのは仕方がないのではないかという漠然とした感じはありますが、お金がからむので、制度として面倒そうなのは、年金と同じで、誰か簡単にポイントを説明してくれないかなと思います。野党もマスコミも「お年寄りいじめをするな」の大合唱みたいな感じですので。
雇用は簡単ですよね。高齢者雇用を増やす!で、日本の場合、定年後も「働きたい」人間はいっぱいいるので。でも、この高齢者雇用、年金、医療、と、本来は全部セットで論じるべきことなんだろうと思いますが。

誰しも我が身が大事、ということで、、、

後期高齢者医療制度でご老人方の負担を減らすと健保組合からの拠出金が増え、サラリーマンの手取りが減ってしまうのではなかったでしたっけ?

マスゴミさんはどちらの味方になられるのでしょうね。

聖職(?)の人が、こんなこと言っています。

>昨年度ぼくが組合の委員長だったとき
http://blog.koka.ac.jp/mt_open/users/alien/2008/04/post_103.html

>賃金不払業務(それ以外の8つ)を教員に自発的に負わせるわせることで大学の授業は成り立っている
http://blog.koka.ac.jp/mt_open/users/alien/2008/05/post_102.html

この人。一般企業のことも、誤解しているんじゃないかな

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ご自分の診療報酬は大事だが・・・:

« 公務員の有期雇用 | トップページ | 3回目の石水白書 »