就業場所の巡回求める 日雇い派遣の指針案
朝日の記事です。
http://www.asahi.com/life/update/0115/TKY200801150408.html
>日雇い派遣の規制を強化するため、厚生労働省が新設する指針の原案が15日、明らかになった。派遣大手グッドウィルへの事業停止命令の理由ともなった二重派遣を防ぐため、派遣元と派遣先双方に対し、実際の就業場所を巡回して契約通りか確認することを要求。業界に横行する給与からの不正な天引きの禁止なども求め、労働者保護を強く打ち出している。
16日の労働政策審議会(厚労相の諮問機関)の部会で示し、月内に最終案をまとめる方針。
指針案は労働者派遣法に基づくもので、1日単位か30日以内の労働者派遣を行う派遣元企業と派遣先企業が対象。違反すれば行政指導の対象にもなる。
派遣元に対しては、「データ装備費」などの名目で1日数百円を天引きする企業が多いことから、使途が明白で労使協定を結んだ場合以外は「不適正な控除が行われないようにする」と明記。現場への集合から作業開始までの拘束時間の賃金を支払わない例が多いため、「労働時間を適正に把握し、賃金を支払うこと」を求めている。
また、労働条件や賃金といった基本的な労働条件を労働者に書面で明示するよう定め、なるべく長期間の派遣契約を結ぶ努力や職業能力の向上を図ることも求めた。
法改正は先に延ばすけれども、日雇い派遣についてはとりあえず指針で対応という奴です。内容的には、現行法規制をきちんと厳正に適用しましょうということですね。
いずれも、日雇い派遣について問題になったものなのですが、よく考えると日雇い派遣でなくても二重派遣とか違法な天引きとかありうるわけで、わざわざ日雇い派遣についてのみ規定するという性質のものではないような気もしますが、まあそこはあれだけ大きな問題になった以上、日雇い派遣という看板で特にやりますといわないともたないという面もあるのでしょう。
労働条件の書面明示というのはかなり影響を与えそうですね。人によってはケータイ社会に逆行するとかいうかも知れませんが、わざわざめんどくさくすることによって遵法を促すという側面も重要です。
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