港湾荷役に二重派遣
ちなみに、日経にはこんな記事も出ています。
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20080111AT1G1101G11012008.html
>日雇い派遣最大手のグッドウィルが違法派遣を繰り返していた問題で、厚生労働省は11日、同社から派遣された労働者を別の企業に不正に派遣する「二重派遣」をしていたとして、東京都港区の荷役会社「東和リース」を職業安定法違反の疑いで警視庁に告発した。警視庁は告発を受理した。
二重派遣での刑事告発は極めて異例。東和リースは労働者派遣法による派遣事業の許可を得ておらず、同法では処分できないため、厚労省は職業安定法に基づいて刑事告発に踏み切ることにしたという。
関係者によると、東和リースはグッドウィルから派遣された派遣労働者数人を東京都内の港湾に派遣し、港湾荷役業を営む別の会社の指揮下で働かせたとされる。
おお、港湾荷役に二重派遣。これは例の労災事故で明るみに出た件ですね。その東和リースからさらに笹田組に派遣され、三井倉庫で荷役作業中に大けがをしたというやつです。
http://www.toyokeizai.net/online/tk/headline/detail.php?page=1&kiji_no=210
http://www.toyokeizai.net/online/tk/headline/detail.php?page=2&kiji_no=210
労調協で喋ったとき、その前にお話をされた東洋経済の風間直樹さんがこの事件をかなり詳しく説明していましたが、そのもとになる記事です。
>実はこの労災の裏側には複雑な雇用関係も横たわっていた。男性は人材派遣会社の東和リース(東京都港区)に派遣されたことになっている。だが実際に働いたのは三井倉庫の現場で、しかもその作業を請け負っていたのは港湾業者の笹田組(横浜市中区)だった。男性によれば「仕事の指示はすべて笹田組の所長から受けていた」という。
東和リースと笹田組は男性の就労実態が「偽装請負」であったことを認める。グッドウィルは港湾運送という禁止業務への派遣に加え、職業安定法違反の二重派遣まで行っていたことになる。厚労省幹部は「派遣元はスタッフの労働実態を把握する義務がある。法の無知は法違反の理由とはならない」と言い切る。
さらに男性は罹災の数日前に船内作業にも従事していた。勤務後に「船で働きました」と支店に電話すると、「特殊勤務車両手当」との名目で日給に500円が上乗せされた。ということは、同社は禁止業務への派遣を認識していた疑いが強い。こうした点に関してグッドウィル・グループは「現在、労働局にて調査を頂いている状況にあり、詳細の回答は差し控えたい」(広報IR部)としている。
いやいや今年も派遣祭りはいよいよ盛況ですなあ。
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