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2007年12月10日 (月)

左翼は田中角栄に土下座せよ!?

「躁うつ病高齢ニートの映画・TV・床屋政談日誌」というブログに、語り口はいささか(というか相当に)語弊があるとはいえ、問題の本質をよく衝いている一節がありました。

http://d.hatena.ne.jp/HALTAN/20071204/p2

>・・・やれやれ。今さらそれはないでしょう、山口さん。貴方が自分は味方だと自負する地方や弱者を、まさに体を張って守ってきたのが、左翼からも構造改革派からも経済学者からもネオリベ系保守論壇からも四方から批判され嫌われ抜いてきた、旧自民党型の政治家たちだったのではありませんか? そういう構造を破壊せよというアジテーションこそが、まさに90年代から貴方がたサヨクなセンセイたちがジャーナリズムで訴えてきたことだったのでしょう?

お望み通り、まさにそれをぶっ壊してくれたのが小泉さんだったわけですよ。それの何が不満なの?・・・

>様々なシガラミがあったにせよ、日本の弱者を守ってきたのは旧保守であることは紛れもない事実→旧保守の政治構造を破壊せよとアジり続けてきたのが自称・弱者の味方であるサヨク→それを実現してくれたのが90年代から続く改革ブーム→その結果、弱者が苦しくなると今度は「新自由主義が悪い」と責任転嫁→もう反自民なら誰でもいいと今はムネオのような人に接近・・・。

誰が誰に接近したのしないのと云った下世話な話はどうでもいいのですが、これをもう少し細かく絵解きすると、

リベラルなサヨクがソーシャルな問題意識を欠落させた戦後日本において、自民党のいわゆる「守旧派」が、欧州諸国におけるソーシャル派の機能的等価物(まったく「等価」と云えるかどうかは別として)であったことは事実であり、

かつ、英米においてソーシャルな社会メカニズムの攻撃に向かった(サッチャー曰く「社会なんて存在しない」)ネオリベ派の日本における政治的同盟者が、同時代的には中曽根行革という形で(少なくとも民間部門で形成された)ソーシャルな凝集性を称揚する方向に進んだため、

もとからリベラルだったサヨクがますます欧米におけるネオリベの機能的等価物として既存のソーシャルなメカニズムの破壊を目指す方向に暴走し(会社人間批判、社畜批判)、

こうして細川内閣から村山内閣を経て橋本内閣に至る社会党が政権に参画していた時期に、自民党守旧派的なソーシャルな仕組みがほぼ解体され、

その「成果」の上に、かつての自民党では存立し得なかったであろう純粋ネオリベ派の小泉政権が思う存分腕を振るえた、

という経緯であるわけです。

別に今さら、田中角栄に土下座したからどうこうというものではありませんし、それに欧州のソーシャル派も、旧来の福祉国家拡大路線から転換せざるを得なかったように、日本の角栄的福祉国家も転換しなければならなかったわけで、それが維持できたと思うのは幻想でしょう。ただ、欧米でネオリベが果たした福祉国家破壊機能を日本において結果的に果たしたのが誰であったのかという事実の指摘としては、当を得たものであるのは確かです。

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