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宮城県警 フルキャストを書類送検

ある意味でやや似た話がこれです。同じ朝日の記事ですが、

http://www.asahi.com/national/update/1015/TKY200710150289.html

>人材派遣大手のフルキャスト(東京都渋谷区)が労働者派遣法で禁じられた警備業務にスタッフを派遣していたとして、宮城県警は15日、同社と仙台支店の営業担当だった男性社員(27)を同法違反の疑いで書類送検した。県警によると、警備業務への違法派遣容疑で派遣会社を立件したのは全国で初めて。

>調べでは、社員は06年7月下旬から10月初旬ごろの間、フルキャストの男性スタッフ6人を警備会社タカハシ・プランニング(埼玉県所沢市)の東北支社(仙台市)に派遣。同社が警備を請け負っていた仙台市内のスーパー駐車場など3カ所で交通誘導などの警備業務をさせた疑い。

ふうーん、警察庁所管業界に手を出した派遣業者は見せしめとして立件するわけですね。

もちろん、フルキャストはさんざん悪行を積み重ねてきている訳なので、立件されたからといって同情するわけではありませんが、それにしても警備業務に派遣したというのがその理由だというのがいかにもではありますな。

警備業務は、実は労働者派遣法が制定される際には、その対象業務として想定されていたものです。ところが、法制定後、政令で対象業務を定める際に、なぜか派遣してはいけない業務に入ってしまい、それ以来ずっと禁止業務という扱いになっています。

この辺の経緯については、拙著『労働法政策』70頁にちょいと書いてありますが、要は、警備業に関することはことごとく警察庁の権限だ、警備労働に関することも警察庁の権限だ、労働省なんかには渡さないぞ、という強い信念と実行力の前にあえなく腰砕けになったという歴史的事実があるわけで、まあ今さら何を言うてもというところはあるのですが、それにしてもいささか露骨ではないかいというところではあります。

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