労災保険審査会もいじめ自殺を労災認定
16日のエントリーで、東京地裁がいじめ自殺の事案を労災認定したことを取り上げましたが、
http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2007/10/post_212e.html
その後すぐに、労災保険審査会も同様の事案について労災認定したようです。
http://www.jil.go.jp/kokunai/mm/gyousei/20071019.htm
>盛岡市の自動車部品販売会社「日産部品岩手販売」に勤務していた男性=当時(31)=が自殺したのは、過重なノルマや上司の強い叱責などが原因として、労働保険審査会は 18日までに、盛岡労働基準監督署長などが出した遺族補償給付の不支給処分を取り消した。審査会は「売り上げ目標も高く、叱責による心理的負担はパワーハラスメント(職権を背景とした嫌がらせ)を受けているような状況」と認定した。
>記者会見で男性の父親(69)は「半分以上あきらめていたが、認められうれしい」と語った。
>裁決書などによると、男性は 1996年に入社。 99年 8月に盛岡営業所に配属されたが、営業経験がないにもかかわらず厳しいノルマが課され、休日出勤も強いられた。さらに上司の営業部長から、ノルマ不達成などを理由に、毎日のように「辞表を書け」「やる気があるのか」などと叱責され、重度のストレスが原因で、同年 12月に自殺した。
>家族は 2001年に労基署に労災申請したが認められず、03年3月に審査会に再審査を申し立てていた。
行政・司法とも、いじめは労災になりうると明確になったことになりますね。ただ、もちろんのことながら、
>日産部品岩手販売の話 詳細を把握していないのでコメントできないが、こうしたことが起こらないよう社内管理に努めている。
「こうしたことが起こらないよう」にするのが一番なわけです。
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» 【報道】 盛岡でも職場いじめについての自殺について労災認定 【時事】 [山梨青年ユニオン・ブログ]
上司の叱責、「パワハラ状態」=自殺過労死を労災認定―保険審査会
EU労働法政策雑記帳:労災保険審査会もいじめ自殺を労災認定
時期が重なったことは偶然でしょう。
これでご遺族の方の無念が晴れるというものではないのでしょうが,社会に警鐘を鳴らす意味では重要なことです。
EU~の方もお書きですが,こうならないことが大事なのですが・・・
... [続きを読む]
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