オランダ労組は自営業者を組織に
ということで、連合が非正規労働者の組織化に乗り出したわけですが、オランダでは労働組合が自営業者の組織化に乗り出したようです。
http://www.eurofound.europa.eu/eiro/2007/07/articles/nl0707059i.htm
これを見ると、建設、運輸、通信などの分野で自営業者が増えているけれども、これは企業リストラやアウトソーシングの結果で自発的なものではなく、このために労災保険が受けられず、また年金も不十分になるという現象があるわけですが、自営業者になると労働者でなくなるわけですから労働組合員でもなくなっちゃうわけですね。そのため組合員が減ってきた。なんとかしなくちゃ、ということで、自営業者も労働組合に入れようという話になったようです。これによって、組合に加入した自営業者も健康保険や労災保険を受けられることになるようです。また自営業者用の年金制度の創設も考えているようです。
オランダは典型的なコーポラティズムの国ですから、まさに組合所属がこういう社会保障制度の適用を左右するわけですね。
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コメント
ピースミール?
しかし、企業別組合が主流では「自営業者を組織に」というのは、難しいと思うから
投稿: つまり、 | 2007年10月17日 (水) 23時40分