アナルコ・キャピタリズムの諸相
蔵研也さんのところからリンクが張られているアナキャピ派のサイトをいろいろと読んでいくと、なんちうか、大変面白くて、もちろん本人は「トンデモ」などとは考えていなくて大まじめなんですね。純粋なだけに、物事の本質が非常にくっきりと出ています。変にごまかしていないところがすがすがしい。ハーメルンの笛吹男よろしくフリーターの味方です、さあ私についてきなさいなんて嘘っぱちを云わない真っ向勝負には感動です。
たとえば、「アナルコ・キャピタリズム研究(仮)」
>06/04/16 最近マスコミの先導によって煽動されているものの一つに「格差社会」がある。だが、
1. 政府が原因でない格差は望ましい。
多くを与える人は多くを得るべきである。能力の高い人はそれに見合ったものを得る。安く売る人・高く買う人が競争に勝つ。結果は効率的である。
>06/02/27 生活保護を受ける世帯数が100万を超えたという。単純計算で人口300万人以上だ。
いろいろ書いたが最初の生活保護の問題に対するリバタリアンの答えは決まっている。すべての税金は悪である。何かを得ようとするときは自発的な交換によるものでなければならない。再分配政策はすべて否定される。福祉はすべて自発的な寄付行為によるものでなければならない。
>06/02/01 差別は悪いからなくそう、などと言う人は絶対リバタリアンではない。リバタリアンはあらゆる差別を容認する。
リバタリアンの考える人権というのはただ財産権であり、主張するのはいつでもその保護だけである。 Non-Aggression Principleだけが重要であり、けっしてサヨクによく見られるような主張はしない。黒人の入店を拒否するメガネ屋があってもいい。人間の多様な好みを擁護するのが真のリバタリアンである。
>06/01/16 六本木ヒルズにはホリエモンの会社とともにその住まいも入っているという。施設にはその他何でも揃っている。警備も相当なものだろう。これをさらに武装化すると無政府国家が誕生するはずである。武装化した六本木ヒルズのようなものが東京じゅう、日本じゅうを割拠する。(中では適当にルールが定められて裁判所も置かれる。) ―――無政府資本主義社会の一つのイメージである。
なるほど、こういうことか、いやあよく分かります。
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> リバタリアンはあらゆる差別を容認する。
> 黒人の入店を拒否するメガネ屋があってもいい。人間の多様な好みを擁護するのが真のリバタリアンである。
それと同時に「店内での人種差別を許容しないメガネ屋があってもいい」のでしょう。
要するに、【ローカルに行われる差別】は外的に否定されないということであって…。
投稿: というか | 2007年10月 2日 (火) 12時23分