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2007年9月14日 (金)

日雇い派遣に失業手当・続報

今朝の朝日に詳しい記事が載っています。

が、その前に、

政局のこのタイミングで、こういうのが出てくるところがいかにも・・・

http://www.asahi.com/life/update/0914/SEB200709130005.html

>麻生グループの派遣会社、賃金3千万円未払い

農協の補助金がスキャンダルになるなら、派遣会社の不払いもスキャンダルになりというわけで・・・。

それはさておき、日雇い派遣です。

http://www.asahi.com/life/update/0914/TKY200709130454.html

>厚生労働省は13日、日雇い派遣労働者に対し、建設現場などで働く日雇い労働者向けの雇用保険を適用する方針を固めた。14日、日雇い派遣大手フルキャストの渋谷支店を第1号の保険適用事業所として認める予定。対象者には最大日額7500円の失業手当(日雇(ひやとい)労働求職者給付金)が支給される。別の支店や同業他社にも順次拡大する見通しで、不安定な日雇い派遣労働者の安全網として期待される。

>日雇い雇用保険は建設作業員など、日替わりで複数の事業所に直接雇用される労働者の失業対策として始まり、派遣労働者には適用されていなかった。だが、労働者派遣法の緩和で、日々別の会社に派遣されて単純作業を行う日雇い派遣労働者が増加。「日雇い派遣にも安全網が必要だ」としてフルキャストの労働者らが保険適用を求め、同社が今年2月、厚労省に適用事業所としての認可を申請していた。

>同省は日雇い派遣労働者の実態を調査。日雇い労働者と同様、毎日別の派遣会社から仕事を受けている労働者が確認できたため、保険適用を認めることにした。

>失業手当をもらうには、保険適用事業所の労働者が職業安定所に勤務実態を申告。日雇い労働者並みに不安定な働き方だと認められれば、受給に必要な手帳を渡される。保険適用事業所から派遣されて仕事をするたびにもらえる印紙を手帳に張り、受給月の直前2カ月間で通算26枚以上の印紙を集める。印紙は、複数の保険適用事業所から集める必要がある。

>仕事がない日に手帳持参で職業安定所に行き、失業と認められると、印紙の枚数に応じて日額4100~7500円の失業手当を受け取れる。

>ただし厚労省は「安易な給付は不安定就労を定着させる恐れがある」としており、失業認定の際には、安定的な職業の紹介にも力を入れる考え。

なるほど、認定は職安でやるというわけですね。

ただ、いままでの日雇いみたいに地域的に集中しているわけではありませんから、どの安定所でも受け付けるということにしないとまずいように思いますが、体制的にどうなんだろうというところもありますが。

派遣会社側のモラルハザードの問題については、「毎日別の派遣会社から仕事を受けている労働者が確認できたため、保険適用を認めることにした」というのが説明になっているようですが、まあ正直ベースでいえば、ある程度のモラルハザードはやむを得ないということなんでしょうね。

そもそも、この制度自体、労働者側のモラルハザードには対処しきれないところがあるわけで、それが分かった上でトータルとしてのセーフティネットとしてやってるところもあるわけですから、そういう意味では一つの決めということでしょう。

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