法と経済学百科事典
今まで気がつかなかったんですが、ベルギーとオランダの学者が編纂した『法と経済学百科事典』全5巻が、なんと全文ダウンロード可能になっていたんですね。
http://users.ugent.be/~gdegeest/
これは実に浩瀚なもので、ありとあらゆる分野について法と経済学の立場から分析しているんですが、それが全部読めます。
たとえば労働関係でいうと、
http://users.ugent.be/~gdegeest/5510book.pdf(労働契約)
http://users.ugent.be/~gdegeest/5520book.pdf(最低賃金)
http://users.ugent.be/~gdegeest/5530book.pdf(雇用差別)
http://users.ugent.be/~gdegeest/5540book.pdf(労働安全衛生)
といった項目が説明されています。
たとえば最低賃金だと、ケンブリッジのディーキン先生とウィルキンソン先生が、伝統的新古典派の説明、経験的証拠、代替的な理論的展望、最低賃金の導入・引上げのダイナミックな効果、最低賃金と世帯の貧困と労働インセンティブという風に、順を追って、的確に現段階の学問的水準を教えてくれます。参考文献も山のように付いています。
初等ケーザイ学教科書嫁さんよりもよっぽど役に立ちます。
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