日雇い派遣に失業手当
福田康夫氏が出馬表明したとかで政局はますます面白くなっているようですが、本ブログは愚直に労働問題を追いかけます。
まず、
http://newsflash.nifty.com/news/ts/ts__kyodo_2007091301000700.htm
共同通信によると、「厚生労働省は13日、失業した日雇い派遣労働者にも、一定の条件を満たせば日雇い労働者向けの失業手当を支給することを決めた」とのことです。
>「ワーキングプア(働く貧困層)の最低限のセーフティーネットとして整備すべきだ」との労組などの指摘も踏まえ適用対象に加えた。2カ月に26日以上就労した日雇い労働者が3カ月目から失業日に給付を受けられる。給付金は日額7500円から4100円。
このブログでも何回か適用上の難点を指摘してきましたが、どういう風にクリアしようとしているのか、興味深いところです。
それから、
http://www.asahi.com/life/update/0913/TKY200709130383.html
>連合の高木剛会長は13日の記者会見で、見直しの議論が始まる労働者派遣法について、日雇い派遣のような登録型派遣は原則禁止を求める方針を明らかにした。
ということなんですが、確かに登録型と常用型では全然問題のレベルが違いますので、両者を(許可か届け出かと云うところを除けば)ほとんど同じ規制のもとに置いている現行法の仕組みに問題があることは確かではありますが、いまさらこういう方針が実現可能であるとは到底考えられず、どういう決着を考えているのだろうかという疑問を抱かざるを得ないところがあります。
まあ、規制緩和を求める勢力に対して、規制強化を打ち出していくという姿勢自体には賛成なのですが、現実的にはそれは登録型における派遣先責任の強化という方向でしょう。ただ、日雇い派遣というのは実は緩和したときは誰も想定していなかった形態であるという面もあり、そこの所をどう規制していくのかという議論はそれとしてやるべきではありましょう。
ついでに、その日雇い派遣の雄、グッドウィルですが、
http://www.asahi.com/life/update/0913/OSK200709130093.html
>日雇い派遣に残業代支払う グッドウイルに是正勧告か
という記事もありました。
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