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2007年9月25日 (火)

イナゴさん増殖中

下記追記の通り。それで分からないのであればどうしようもない。

まあ、労働問題などという議論の枠組みなんてたいしたものではないと思っているから、その枠組みでは最も重要なこの二つの違いに鈍感になりうるのでしょう。

ギルド的独占は、むしろ医師会や弁護士会のようなプロフェッショナル系の職業団体に残っている。医師によってどの病院に勤めるかというのは(もちろん重要ではあるが)あまり本質的なことではない。

日本の組合の本質は、ある会社に雇われた人間の利益共同体という点にあるのであって、まさにギルド的集団原理とは正反対。すなわち「社員組合」であることがキモ。

ここで、その会社に雇われた人間のうちどこまでを当該共同性の中にインクルードしして、どこまでをそこから排除するかは、必ずしも一義的に決まるわけではない。これまでは、非正社員というのは主として家事を行う主婦であったり、主として学業を行う学生であることが多かったため、原則として正社員といわれるもののみをインクルードしてきたが、その社会的前提が崩れつつある現代において、その対象を拡大する形で適応すべきであろうと、私は考えているし、最近の私の文章を読めば(読んでる人はイナゴしたりしないんですが)分かるはずです。

イナゴさんに云っても詮無いことかも知れませんが、せめて下記私の文章くらい読んでから何事か発言しても罰は当たりませんよ。

http://homepage3.nifty.com/hamachan/aomori.html

http://homepage3.nifty.com/hamachan/koyounokakusa.html

来月上旬にはもうすこし一般向けの雑誌に書いた文章が発行されますが、現段階ではここに出せないしね。

すこし論点がずれるところもありますが、こういうのも読むといいでしょう。

http://homepage3.nifty.com/hamachan/roubenflexicurity.html

http://homepage3.nifty.com/hamachan/espworklifebalance.html

労働問題の現実の中で、空想的な虚論を振り回すのでなく、現実的に実現可能な解決策を悩みながら考えている多くの労使関係者の読者の皆さんからすると、またぞろイナゴさん増殖中と云うところですね。まあ、去年のリフレイナゴの時もそうでしたが、本質的に労働問題に関心のないイナゴさんたちは、好き放題勝手なことを言い捨てて去っていきますから安心してください。

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コメント

池田信夫さんのblogから来ました。
色々な方の意見を知りたくて読んでいただけなのに、労働問題に関心が無い人間は「飛んできたイナゴ」などと言われ、予想外に不愉快な思いをさせて頂きました。
労働問題に関心がある人間だけに読んで欲しいのであれば、公開されたblogではなく、もっとクローズドな場で議論されてはいかがでしょうか?

日本の組合が「社員組合」であることがキモというのは fully agree です。池田さん
が生半可な知識を基にしているのも、多分当たりでしょう。しかし。

論の是非はまだしも、池田さんを論難するエントリの詰めが甘すぎるので色んな批判
を浴びることになるのです。批判するならちょっとスクロールして読めとか、大量、
かつ多種多様な読者層を誇る「アルファブログ」を経由して繋がってくる人々をイナ
ゴ呼ばわりするだとか、ワガママが過ぎます。

そういう部分で読み手の感情を逆撫ですると議論も議論になりません。いくら正しい
ことを言おうとも、相手が聞いてくれなければ無価値です。いい年をしてそんなこと
も分かりませんか。少々呆れました。

イナゴの一匹でございます。
提示の文章読ませてもらいました。
労働問題は、スパゲティコードのように複雑なのだなぁと頭を痛めました。

ただ、こうした知識を広めることは、イナゴがやってきたときこそチャンスだと思うのです。

知識と知恵をお持ちの方には、その知識を、自らの権威を高めるための剣としてでなく、無知の闇を照らす光にお使い頂きたい。

どんな罵倒をされても人格者として振る舞うのはつらいことと思いますが、よろしくお願いします。

>こうした知識を広めることは、イナゴがやってきたときこそチャンスだと思うのです。

それはそうだと思うんですけど、そのために必ずしも

>人格者として振る舞うの

がいいのか、どうかはまた別問題ではないかと…

まあ池田 Blog でのコメントの気持ち悪さ、みんな「池田先生」って呼んでいたりするのを見ると、貴殿の仰ることにも同意したくなりますです、はい。

人を罵倒するようなもの言いを好む人は
多少罵倒されても仕方ないと思いますけどね
ケンカ弱いんだったらケンカ売り歩くなよって話

自分の認識不足、不勉強を素直に認める
ってそんなに難しいことじゃないと思うけど

もとはといえば

>典型的な半可通、というかなまじ半分だけ正しい知識でものを云うとどういうへんちくりんな結論になるかという実例。

これがなければ、もしくはもっと他の言いかたなら、結局皆がいやな思いをせずにすんだのではないですか?
そうすれば、もっと生産的な議論になっていたのではないかと思います。
罵倒のしあいになりそうな種はなるべくまかないようにしたほうがいいですよ。
今回もイナゴがどうとか書いて、もったいないです。

これからもがんばってくださいね。
応援しています。

レッテル貼りが好きなようですね。
髪の薄い人を「禿」と呼んで差別する人達と一緒です。

http://homepage3.nifty.com/hamachan/aomori
を読んで、基幹工と常用工の違いが分かりません。
常用工⇔臨時工だとは察しがつきますが、基幹工に対立する概念は何ですか?

大きく分ければ、本工=常用工(including基幹工)←→臨時工(including社外工)となります。これは「基幹工」という言葉を入口で学卒入職し企業内で養成訓練を受けてコースを歩いていく人と定義すればということですが、実際には臨時工から本工に昇格する人がけっこう多かったので、そういう人々は入口からの本工ではないという意味では基幹工ではないが常用工ではあるということになるのでしょうけど、しかし別に差別があるわけではないので彼らを基幹工と呼んで悪いわけではないでしょう。この辺はニュアンスの違いみたいな所もあり、本によっていろんな使い方をしているようです。

そもそもの議論との関係でいえば、会社が設定したに過ぎない本工と臨時工の区別などは、社会的身分として存在しているわけではないのですから、会社内部でいくらでも変えることができるということなのです。もちろんそのためには外部からの働きかけが必要でしょうし、なにより適切な経済成長が不可欠でしょう。過去の日本の歴史はそれを物語っています。

>どんな罵倒をされても人格者として振る舞うのはつらいことと思いますが

人格者じゃありませんが、まだ続々と湧いてくるイナゴたちは曝す方が有効ですので。

中味も読まず、人を学歴で侮辱するのが大好きな人たちだということを満天下に曝しているわけですから、教育効果は絶大でしょう。

hamachanさん有難うございます。
つまり、言葉としては必ずしも定まったものではないが、
「基幹工」⇒常用工前提採用企業内養成
「社内臨時工」⇒企業内養成で臨時工前提採用、成績、本人の希望によっては常用工採用の道アリ
「社外臨時工」⇒企業内養成せず臨時工採用、成績、本人の希望によっては常用工採用の道アリ
ぐらいの仕分けでいいですかね。
最初、ひょっとして「期間工」の誤変換じゃないかなと思い、えらく戸惑ってしまいました(笑)

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