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2007年9月 5日 (水)

ジョブ社会になったら

NHKが一昨日放送した「人事も経理も中国へ」が話題になっているようです。

http://www.nhk.or.jp/special/onair/070903.html

しかし、恐らく見ている人が当たり前だと思っていて、よく考えれば大変凄い話なのが、番組では総務部門が取り上げられていましたが、経営者が当該仕事を担当している人に自分の仕事を中国にアウトソースするやり方を全部やらせるところです。

ジョブ社会の常識でこれを見れば、要するにお前のクビを切ってもっと安い奴を使うから、よろしくその準備万端整えておけ、というようなもので、唯々諾々とそれに従うということ自体信じがたいでしょう。

にもかかわらずこの番組の中で総務の方々が言うことを聞くのは、当該ジョブの喪失が直ちに自分のクビの喪失ではないからで、大変厳しい台詞も出ていましたけれども、自分で新しい仕事を考えろ、という形で雇用が維持されることが前提であるからなのですね。

いや、もちろん、こんな話は製造業の現場の合理化の歴史では半世紀前から常識です。人事労務管理や労使関係をやっている人々にとっても常識です。ジョブ社会ではありえないスムーズさが、非ジョブ社会だから可能になっているということは。

ところが、そういうどろどろした現場の感覚なく、こぎれいなケーザイ学教科書的センスだけでものごとをくっちゃべる方々は、その辺のメカニズムに対する感覚が決定的に欠落しているんですよ。

ジョブだジョブだと喚く方々は、この番組の総務の方々が一斉に反旗を翻してストライキに突入したらどうなるかをちらりとでも考える必要があるでしょう。いやもちろん、最後にはアウトソースされちゃうでしょう。それを止めることは不可能。しかし、最終的にそこに着地するまでのコストたるや相当に莫大なものになるはずです。紙の上でいくらコスト削減になるはずという数字は、生身の人間がそれに従って能動的に行動することが前提ですからね。

労働問題のセンスがあるかどうかは、その辺の感覚なんですが、さて・・・。

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コメント

>経営者が当該仕事を担当している人に自分の仕事を中国にアウトソースするやり方を全部やらせるところです。

ジョブか、非ジョブか、という見方もあるでしょうが、従業員が「社員」っぽいからというのもあるというか…。ジョブであっても、EBOであれば同じことは起こるでしょう。

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