欧州オンブズマン労働時間指令で圧力強化
昨年9月21日のエントリーで紹介した話題ですが、
http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2006/09/post_fd09.html
欧州オンブズマンが、例の労働時間指令のからみで待機時間の扱いで早く苦情を処理しろと云っていたわけですが、今回9月17日、欧州委員会がなお何にもしてないのはケシカランという特別報告を欧州議会に送ったということです。
この「特別報告」というのはかなり異例のもののようで、1995年の設置以来、15件しかないといっています。相当にケシカランぞということのようですが、まあしかし立法府が糞づまってしまっているわけで。糞詰まってるのはそっちの都合なんだからと、さっさと手続を進めればいいだろうと云うことなんでしょうが、そこがなかなか辛いところなわけで。だって、欧州委員会も待機時間は労働時間でないようにすべきだと思ってそういう改正案を出しているわけですから。
その特別報告はこれ。
http://www.ombudsman.europa.eu/special/pdf/en/053453.pdf
昨年9月の勧告はこれです。
« 日本経団連の研修・実習制度見直し論 | トップページ | 第13回行政改革推進本部専門調査会 »
「EUの労働法政策」カテゴリの記事
- 年末年始に、欧州3か国でプラットフォーム労働関係で判決(2021.01.17)
- EU自営業者の団体交渉規則へのロードマップ(2021.01.07)
- EU離脱寸前のイギリスで、ギグワーカーはEU安全衛生指令上の労働者だという判決(2020.12.22)
- EU最低賃金指令案(2020.11.01)
- EU新産業戦略にプラットフォーム労働者対策を予告(2020.03.14)
コメント