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2007年8月 6日 (月)

野村正實『日本的雇用慣行』

31930747 臨時ニュースです。このブログでも再三ちらちらと引用したりして予告してきた野村正實先生の大著『日本的雇用慣行-全体像構築の試み』がミネルヴァ書房から出版されました。

453頁で4800円と、物量的にも大著ですが、内容的にも著者自身があとがきで述べているように「本書は、日本的雇用慣行の全体像を明らかにしようとする試みであり、私の研究史理解が正しいとすれば、全体像を明らかにしようとする最初の試み」というべく、まさに畢生の大著と言えましょう。

私も、中味はこれからじっくり読みますので、とりあえず臨時ニュースということで。

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コメント

 おそらく、その本の名のとおり、日本の雇用の姿を正確に描いたものだろうと思います。2016年の現在では多少の揺らぎがあろうが、基本的には本書で説明できると思う。学歴主義という柱は揺らがず、多少の揺らぎは単なる学歴主義の「希釈化」でしか過ぎない。学歴主義の価値については、本書ではさすがに中立的だが、”能力があるなら、最低限の学歴は取得できるはずなのであるから、企業側がそれを求めることでことで被雇用者の能力を担保する”、というだけのことなら、お隣の韓国の過剰な学歴取得動機やアメリカ学歴社会の峻厳さに比べても、むしろ合理的ともいえる。
 私になりに本書で目についたのは、「学歴開放的」分野に大卒が採用されるようになったことの着目と説明である。あたかも、現在の大卒50パーセント時代における地域限定社員や中級営業職などは、これで説明できる。
 ただ気になったのは、科学的態度に厳しい(小池野村論争は有名と聞く)野村教授側でも、独自の実証データを示してもよかったのではないかということ。体系書とはもちろんそういうものかものなのだが、やや、他の人が行った実証データを、しかも、批評的に取り上げすぎている気がした。さらには、学歴主義が機能しているならば、なぜ、それがうまく機能しているのか(韓国とは異なり、日本企業は学歴主義のもとでも世界史に残る大経済発展を遂げているのだ。逆に、脱学歴主義を果たしたからと言って、停滞経済が復活するとは限らない)という面の説明があってよい気がした。
 

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