スポット派遣に日雇い保険適用?
昨日のネットカフェ難民の調査結果は、昨日の夕刊各紙でも大きく取り上げられていました。(日経だけは、同じ派遣でも違う話題を1面に持ってきていたようですね。さすが日経とでもいうべきか)
朝日はこういう論評をしていますね。
http://www.asahi.com/life/update/0828/TKY200708280217.html
>厚労省は来年度からネットカフェ難民向けの相談窓口を設け、職業紹介や無料技能講習の紹介などを始める。だが、NPO法人「自立生活サポートセンターもやい」の湯浅誠事務局長は「就労支援だけでは解決は難しい。職業訓練の間の生活費、住居費をどうするか。日雇い雇用保険の適用など、既存の制度で使えるものもあるはずだ」と指摘する。
>今回の調査は、こうしたホームレス状態が若年層にも広がっている現実を行政にも突きつけた。独協大学の森永卓郎教授は「非正規雇用の拡大で、新たな貧困層がネットカフェに集まっており、放置すればスラム化の恐れもある。今なら敷金や家賃の無利子融資など、わずかな支援で生活を立て直せるので、早急な対策が必要だ」と訴える。
私がEUの紹介をしていた頃はほとんど関心を持たれていなかった「ソーシャル・エクスクルージョン」とか「インクルージョン」という問題意識が、ようやくモリタクさんのような超有名どころの売れっ子の方々にも共有されるようになってきたようで、慶賀の至りではありますな。
ちなみに、もやいの方が指摘している日雇い雇用保険の話、このブログでも何回かその適用の難しさのよって来たるところをお話ししてきたところですが、風の噂では厚生労働省が前向きの回答をしたとか、近く検討結果を発表するとか、報じられているようであります。
>日雇保険適用に前向き回答/スポット派遣で厚生労働省/近く検討結果発表へ
派遣会社のモラルハザードとかアブレの確認とかといった難点をどのようにクリアしようとしているのか、たいへん興味深いところではあります。
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