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2007年8月20日 (月)

内部労働市場とマンパワー分析

31924502 なんとなんと、名のみ高く翻訳のなかったあのドリンジャーとピオリの内部労働市場論の古典的名著が、21世紀も8年目になってようやく日本語になったようです。

ここで何回か紹介した野村正實氏が、旧著『日本の労働研究』の中で、隅谷三喜男氏の内部労働市場論はドリンジャー・ピオリの議論を正しく伝えていないと批判し、その後の日本の内部労働市場論の欠陥として指摘したことはご承知のとおりですが、その原点がようやく日本語で読めるようになったのですから有り難いことです。

http://www.waseda-up.co.jp/bhtml/07616.html

もっとも、私は隅谷氏の議論やその後の小池和男氏の議論は、近代主義の時代から企業主義の時代へという日本社会自体の思想史的転換をいわば体現しているのであって、社会がそのような議論を需要したがゆえに供給されたという風に理解していますので、ドリンジャー・ピオリの議論との関係は実は二次的なものに過ぎないと考えていますが。

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