EU派遣労働指令が成立するかも
EUにおける派遣労働指令案をめぐる動向は、拙著等でも縷々書いているところですが、2003年以来閣僚理事会における審議が中断されたまま棚上げ状態が続いていました。その問題が、今年の理事会で決着するかもしれないという記事がEurActivに出ています。
http://www.euractiv.com/en/socialeurope/eu-edges-agreement-temporary-work/article-165791
今までこの指令案に反対し続けてきたのはいうまでもなくイギリスであったわけですが、姿勢を変えつつあるようなんですね。
イギリスの下院でマックファデン労相が、こう答弁したというのです。
http://www.publications.parliament.uk/pa/cm200607/cmselect/cmeuleg/uc916-i/uc91602.htm
派遣労働者の均等待遇を定めるのならヨーロッパ中で適用すること、派遣事業の自由化をすること、そして均等待遇を受けるための必要な勤続期間について合意ができれば、イギリス政府としては派遣労働指令案に賛成するというような発言をしたようですね。
やっぱり、パート、有期と来て、派遣が塩漬けのままではちょっとまずいということですか。
日本の「労働国会」はいささか泰山鳴動気味に終わってしまいましたが、案外今年はEU労働法がかなり大きく動く年になるかも知れません。
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