フレクシキュリティ
去る6月27日、欧州委員会が予告通り、フレクシキュリティに関するコミュニケーションを出しました。
http://ec.europa.eu/employment_social/emplweb/news/news_en.cfm?id=263
正式には「フレクシキュリティの共通原則に向けて:フレクシビリティとセキュリティを通じたより多くのよりよい仕事」という題です。
その共通原則とは何かというと、
1.EU雇用成長戦略と欧州社会モデルの強化、
2.権利と責任のバランス
3.フレクシキュリティを様々な環境、必要、課題に適応させる
4.非正規の、不安定な雇用にある者(アウトサイダー)と常用フルタイムの者(インサイダー)のギャップを減らす
5.被用者が(内部)キャリアの階段を上るとともに(外部)労働市場を移動することを援助することで、内部及び外部のフレクシキュリティを発展させる
6.ジェンダーの平等と万人の機会均等を支援する
7.労使間、公的機関及び他のステークホルダー間の信頼の空気を促進する
8.フレクシキュリティ政策のコストと利益を公正に配分する
といったところのようです。
見るからに様々な政治的立場の妥協の産物なわけですが、やはり外部労働市場のフレクシキュリティ一辺倒ではなく、内部労働市場のフレクシキュリティをきちんと位置づけている点が重要でしょう。
この問題は引き続き丁寧に追いかけていきたいと思います。
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