大学卒業生のエンプロイアビリティ
経営団体が大学卒業生のエンプロイアビリティについての意見書を公開しています。いえ、日本経団連ではなく、ビジネス・ヨーロッパですけど。
5ページから6ページにかけて、大学で身につけて貰いたい能力が並んでいますが、
・自国語で口頭及び文書で明確にコミュニケートし、一般的なプレゼンテーション技術を適用する能力、
・数量的推論、一般数学的知識及び実務で数字を操作できる能力、
・適切な水準のIT能力
・最低2つの外国語による適切な水準の口頭及び文書の明瞭さ並びに知的敏感さ
・チームで作業し、リードし、必要な対人的敏感さを持って他のチームメンバーにフィードバックし、交流する能力
・十分な商業的及び企業的意識
・情報検索、計画、組織を含め、問題や状況について分析し首尾一貫した思考を展開するために、適切な調査作業手法を適用する能力
・知識、経験及び既得手法の適用において、問題解決、創造性及び柔軟性への適性
・キャリア展望を省察し生涯学習に関わる能力
これがEU版の「人間力」ってやつですか。これだけ備えている奴がいたら、誰だって欲しいですなあ。
« 過労死・過労自殺とプライバシー | トップページ | 請負等外部人材に関する労使間の課題に関する調査研究報告 »
大学教員としての浜口先生にお伺いしたいのですが、先生のご覧になってきた学生の中で、大学卒業段階でこれらの多くを兼ね備えた卒業生は過去にどのくらいの比率でいたのでしょうか。現在では若者の質の「劣化」によりその比率は低下しているのでしょうか。
それが証明できないのであれば、経営者の単なるないものねだりの与太話と言わざるを得ません。このブログで拝見する限りでは、EU諸国の経営者は日本やアメリカに比べまだまともなのかと思っていたのですが、やはり経営者というのは日本経団連と同レベルの欲の皮だけ突っ張った低能揃いなのかと本気で疑いたくもなります。
投稿: Lenazo | 2007年6月11日 (月) 08時58分
私は大学院では教えていますが、大学(学部レベル)では教えていませんので、このご質問にお答えするべき資格はないように思います。
ただ、極東某国の「人間力」よりはわりとまともではないかという印象を持ちましたが。
投稿: hamachan | 2007年6月11日 (月) 17時53分