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マースデン『雇用システムの理論』

4757121644 邦訳が持ち望まれていたデイビッド・マースデンの『雇用システムの理論』が、宮本光晴・久保克行両氏によって遂にNTT出版から翻訳刊行されました。

邦訳の副題は「社会的多様性の比較制度分析」ですが、原書の副題は「社会的多様性のミクロ的基礎」。そう、単純素朴な新古典派経済学初等教科書の人間観にとらわれて、「ごく初歩の労働問題の原理すら理解しない議論を開陳する向き」には、とてもいい解毒剤になるでしょう。

http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4757121644.html

宣伝文句は「アメリカ・イギリス型市場経済対ドイツ・日本型市場経済の二項対立からは見えてこない「資本主義の多様性(ヴァラエティ・オブ・キャピタリズム)」を解明する。来るべき時代の労使関係論」だそうで、「雇用システムに関する比較制度分析の決定版!欧州型」とひとくくりにされる雇用システムの多様性を明らかにする」と述べています。

第1部 雇用システムの理論(雇用関係;経営者権限の限界;雇用ルールの普及の優位性;分類のルールと雇用システムの統合)

第2部 実証分析の結果と人事管理への含意(データからみた雇用システムの多様性;業績管理;報酬とインセンティブ;技能と労働市場の構造)

第3部 結論(雇用システムと企業の理論:社会的多様性)

念のため申し上げておきますが、上記のような奇矯な方だけでなく、およそ労働問題に関心を持つ人には必読の書です。

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