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2007年5月11日 (金)

雇用融解または奥谷禮子氏インタビュー完全再現版

26084 東洋経済の記者の風間直樹さんの『雇用融解』という本が出ています。

「異形の帝国」クリスタルに切り込んで名誉毀損訴訟を起こされた風間記者のルポとインタビューです。

クリスタルを買収した折口さんや、川崎二郎前厚労相、河野太郎前法務副大臣のインタビューもありますが、やっぱり本書の最大のウリは、あの「奥谷禮子」さんのインタビュー完全再現版でしょう。

奥谷さん自身、「東洋経済」に載ったインタビューは「真意が伝わっていない」とおっしゃっているので、皆様是非本書をお買い求め頂き、奥谷社長の真意をじっくりと読み取りましょう。

あんまり引用すると新刊書籍の販売妨害になりかねないので、一点だけ。

>-社長は審議会の席上でもILO(国際労働機構)に対して、かなり厳しいご見解をおっしゃっていますね。

>あれは後進国が入っているところで、ドイツにしてもアメリカにしても、先進国はほとんど脱退しているわけですよ。。何で労働側はILO、ILOと金科玉条の如くILOを出してくるかというと、それしかよりどころがないわけです。先進国は先進国なりのオリジナルなものを作っていくべきですよ。

おーーい、ILOの中の人!

先進国はほとんどILOに入っていないんだってよ!

労働政策審議会の委員様がそうおっしゃっているよ!

一昨年、ジュネーブのILO理事会で先進国グループの会合に出てきていた、ヤンキー英語の人やドイツ語の人はどこの国のなに人だったんでしょうか。

(追記)

今月末から6月半ばまで、例によってジュネーブでILO総会(第96回)が開かれます。

http://www.mhlw.go.jp/houdou/2007/05/h0511-1.html

つきましては、是非労働政策審議会からの特別代表顧問として、我らが奥谷禮子女史にご出席いただき、脱退したはずのアメリカやドイツの使用者代表の皆様方と、労働政策の不必要性について、突っ込んだ議論を闘わしてきていただければ、大変有益かと存じます。

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コメント

問題は、労働政策審議会の委員が言っているからでは無く、派遣業者(奴隷商)の社長もやっている奥谷氏の発言だからネタになるのでしょう。
労働者側に立っているのでは無く、飽くまでも派遣業者側に立っているからこそ、様々な迷言が飛び出すのでしょう。

初めてコメントいたします。いつも興味深く拝見しております。
奥谷女史の発言に関してちょっと興味を持ち、ILOの加盟数などを見てみました。
アメリカ合衆国ではなく、『米国』と表記されていたので、きっと別の国と判断されたんじゃないかしら?ってツッコミたくなるような発言ですね。
1977年に脱退はしたけど1980年に復帰したらしいです。それに『後進国』なんて表現は今はしませんしね。価値観だけでなく時間軸まで私たちとはずれているのだなぁと、妙に納得してしまいました。

彼女は正直な人なんでしょうね。子どものように正直な人。
正直も善し悪しですが、私の立場からするとむしろ便利な人というか、居て貰って、ときどきトンデモなことを宣わって貰っていた方が、あまりにも叩きやすいというか、誰の目にも酷さが一目瞭然なので、却って都合がいいというところがあります。
だから、厚生労働省当局におかれては、あんまり評判が悪いからといって、下手に彼女を更迭しようなどということは考えず、引き続き審議会委員としてお世話していただけると大変有り難いかな、と思っております。
八代先生なきあとの規制改革会議も、いささかその気が見え始めたようですね。外角高めぎりぎりでとても打てないが見逃すとストライクを取られそうな球を放ってくる八代先生に比べれば、死球何のそので暴投しまくってくる某氏なぞは実は都合がいい存在なのですよ。この辺いささか内幕劇ですが。

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