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2007年5月 2日 (水)

専務取締役の過労死

1月19日のエントリーで紹介した大阪高裁の判決ですが、

http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2007/01/post_8c63.html

最高裁のHPに判決文が掲載されたようです。

http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/20070502092244.pdf

問題の点についての判断は、

>いわゆる労使関係における安全配慮義務は,使用者が被用者を指揮命令下において労務の提供を受けるについて,雇用契約の付随的義務として被用者の生命及び健康を危険から保護するよう配慮すべき義務をいうところ,本件におけるFは,久しく被控訴人会社の取締役の肩書を付されていたとはいうものの,その職種,労務内容,勤務時間,労務の提供場所等の実態に即してみれば,取締役の名称は名目的に付されたものにすぎず,被控訴人会社との法律関係は,その指揮命令に基づき営業社員としての労務を提供すべき雇用契約の域を出ないものというべきであって,被控訴人会社がFに対し,一般的に上記安全配慮義務を負担すべき地位にあったことを否定することはできない。

ということです。

それから、興味深い点として、労働者の安全配慮義務が取締役の善管注意義務に含まれるという点です。

>旧商法266条の3は,株式会社内の取締役の地位の重要性にかんがみ,取締役の職務懈怠によって当該株式会社が第三者に損害を与えた場合には,第三者を保護するために,法律上特別に取締役に課した法定責任であるところ,本来,商法は商又は商事として定める法律事実をもって規律の対象とするものであるが,そこにおける労使関係は企業経営に不可欠な領域を占めるものであり,ここにいう取締役の会社に対する善管注意義務は,ただに,会社資産の横領,背任,取引行為という財産的範疇に属する任務懈怠ばかりでなく,会社の使用者としての立場から遵守されるべき被用者の安全配慮義務の履行に関する任務懈怠をも包含すると解するのが相当である。

あと、この判決は1月18日にいったん出しながら、ミスが見つかって23日に変更判決をしているんですね。

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