大暴走はどこへ行ったの?
昨日の経済財政諮問会議に、規制改革会議の草刈議長が第1次答申の内容について報告をしているのですが、
http://www.keizai-shimon.go.jp/minutes/2007/0525/agenda.html
その「主な内容」の中に、日本の急進的リバタリアンの先頭を突っ走る我らが福井秀夫先生の渾身の力作が全然載っていません。
「以下の事項を含め前進のあった事項を盛り込み、5月末に第1次答申を取りまとめ。☆第1次答申で結論を得られないものは、追加課題とあわせ引き続き検討、本年中に第2次答申をとりまとめ。」だそうで、どうも結論を得られそうにないんでしょうかね。相手かまわず片っ端から殴りつけていれば、まとまるものもまとまるはずがないというのは、役人をちょっとでも経験していればわかるはずのことではありますが・・・。労働に関わることが何も書かれていないと言うことに、大きな意味があるわけです(公務員の年齢制限の話は大きく取り上げられていますが、こちらは福井氏の担当ではないですね)。大田大臣も、例の意見書の内容は一切無視しているようです。
ただ、もう一つ気になる話題があります。地方分権改革について有識者議員が提出した資料(国の出先機関の大胆な見直し)ですが、こんなことを書いています。
>B.地方に移譲可能な事務のうち、現在は主に国のみでその事務を行っているもの(例:労働基準監督)→ 仕事と人員の移譲を検討
をいをい、労働基準監督業務を地方に移せると思ってるの?ILO条約を読み直してね、と言いたいところですが、後ろの方を見ると、監督署の業務として、
>・解雇・賃金・労働時間などの総合労働相談
・労働保険に関すること(労災保険給付など)
・統計調査(賃金構造基本統計)
しか出てきていません。まさか、それだけだと思っているわけではないですよね。
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