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2007年4月13日 (金)

日経病の病原体?

権丈先生の「勿凝学問」シリーズ、ますます快調で第75巻、日経新聞の社説を完膚無きまでに叩いていて、ふむふむ、ここにも日経病があったか、という感じですが、読んでいくうちに見たことのある名前にぶつかりました。

http://news.fbc.keio.ac.jp/~kenjoh/work/korunakare75.pdf

>今日はひとつ、新聞の読み方を解説しようと思う。題材は、日経新聞――この新聞、ちょいとおもしろいよ。新聞の顔とも言える、社説に嘘八百のトンデモナイ記事を載せるところでもある。

>ここ数年の日経の年金記事のおそらくそのほとんどを大林尚氏という記者が書いているのだろうけど、彼は新聞記者でありながら取材をすることもなく事実を見ないままに社是に合わせた記事をかく癖があるようなのである。彼の文章を見ているとかなり頻繁にそうした特徴がうかがえる。

大林尚氏・・・、最近どこかで見た記憶が・・・と思ったら、去る日曜日の「けいざい解読」に「テストが嫌いな官僚たち」というトンデモ記事を書いていた編集委員さんでした。

ネット上には載っていないので、リンクを張れないのですが、こういうことを平気で言える方です。

>求職者と企業との間を取り持つ仕事に民の創意工夫をもっともっと早くから生かしていれば、フリーター・ニート問題がこんなに深刻にならなかった可能性もあろう。労働官僚は省益を守って国益を損なったと言えないか。

写真についたキャプションはなんと「職安の職業紹介業務は官が独占している」です。

ちゃんと分かっている人には、いかにトンデモであるかが分かるのですが、1999年の職業安定法改正によって、民間企業は原則として自由に職業紹介事業を行えます。できないのは建設業と港湾運送だけです。この点については、私は個人的には緩和してもいいのではないかと思っていますが、いずれにしても、それ以外のいかなる職業についても、「職業紹介業務は官が独占している」などという台詞はウソです。

まあ、そこは分かっているものだから、「職安の」という形容詞をつけているのでしょうね。そりゃそうでしょう。都バスの運送業務は都が独占しています。だけど、都バス以外のバス事業は民間会社がやってます。ウソは言っていないよ、と言い訳できるようにして、あたかも職安が「職業紹介業務を独占」しているかのごとく無知な読者をたぶらかそうという手練手管です。

1999年に規制緩和がされたのですから、バブル崩壊のずっと前です。フリーター・ニート問題が深刻になるずっとずっと前です。そのときから、「求職者と企業との間を取り持つ仕事に民の創意工夫をもっともっと早くから生か」すことは十分可能だったんですよ。民間職業紹介事業の皆様がその気にさえなればね。(コメント欄でご指摘がありました。怒りの余り、時間軸の感覚がいささかねじれたようです。職業紹介の規制緩和がされたのは今から8年前で、バブルの崩壊後です。そろそろフリーター・ニート問題が意識され始めた頃ですね。まあ、8年もあれば民間業者による実績が出ていても悪くはない期間ではありますが。)

要するに、民間営利事業の皆様は「その気にならなかった」わけです。そりゃそうです。フリーターだのニートだの、コストばっかりかかって、全然儲けにならないでしょうから、規制緩和されて自由にやれるようになったからといって、やらなければならない理由はありません。やりたいところだけやって、やりたくないところはやらないというが、自由市場経済のいいところですからね。

その「やりたくないところ」もやっているハローワークを俺によこせ、ただし、求人開拓しなくちゃいけないようなのはいやだ、障害者だの、生活保護だの、就職困難者だのといった甘くないところはいやだから、外に放り出すぞ、というのがこれに手を挙げている会社のご意向なのですから、そこのところは(価値判断をどうするかは別にして)正しく伝えるのでなければ、まさに嘘八百を塗り固めたでっち上げ報道といわなければなりませんね。

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コメント

ご趣旨に異論はありませんが、1999年が「バブル崩壊のずっと前です」というのは、何かの間違いではないでしょうか?

私は、マスコミなんて正しい事実伝達以上に視聴者、購読者(←私を含む)の欲望に適うコンテンツを提供するのが主眼であって、これはそんなもんだと思っています。マスコミが俗情に応える中で間違った事実を伝えることはあるので、それを訂正するのはとっても大事なことだと思います(ただ事実認識を正しても、欲望の方は相変わらずというか…。この点に関しては発信側の欲望と受け手側の欲望にある溝を浮き彫りにするくらいしかないのかなあ)。

>そこのところは(価値判断をどうするかは別にして)正しく伝えるのでなければ、まさに嘘八百を塗り固めたでっち上げ報道

記者も人柄ですね。
ちなみに私は当該記者を知っていますが、
記者も政治家も最後は人望だと改めて認識しました。

大林氏は「オレ様記者」として業界内で嫌われている存在です。とにかく署名記事を書きまくるのがお好きなようです。ご自分を日本一の記者だと信じて疑っていないからこそ、あのような割り切った、一刀両断的な記事が書けるのだと思います。

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