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2007年4月 2日 (月)

労働市場改革のあまりにもまっとうな報告案

経済財政諮問会議に設置された労働市場改革専門調査会の「第1次報告骨子案」というのがアップされています。

http://www.keizai-shimon.go.jp/special/work/06/item1.pdf

2枚ピラの簡単なものですが、想像を絶するまともさです・・・、という言い方は大変失礼かも知れませんが、ここに至る規制改革会議や経済財政諮問会議の議論の経緯からすると、こんなまっとうな議論だけでいいのですか?と聞きたくなるところもないわけではありません。

まあ、今回は「働き手の視点から日本の働き方の現状を検討し、10年後に目指すべき労働市場の姿を描くととともに、若年、女性、高齢者の就業率向上、労働時間の短縮、ワークライフバランスの実現に焦点を絞ってとりまとめる」とことですので、別の視点から別のことに焦点を絞った第2次、第3次の報告というのが続くことになるんでしょうね。

とにかく、「目指すべき労働市場の姿」としては、

・生涯を通じて多様な働き方が選択可能

・合理的根拠のない賃金差が解消

・多様な働き方に共通した基本原則

・働き方に中立的な税制・社会保障制度

・職業紹介・職業訓練の充実

・就労機会提供型のセーフティーネット

・透明性の高い労働条件

・国と地方の連携

というのですから、概ね文句はありませんし、具体的な施策として提示されているのは、

1. 就業率の向上と労働時間の短縮

(1)若年者の就業率向上

①政策提言

②数値目標

(2)女性の就業率向上

①政策提言

②数値目標

(3)高齢者の就業率向上

①政策提言

②数値目標

(4)労働時間の短縮

①政策提言

②数値目標

2. ワークライフバランス実現への本格的な取組み

というのですから、これは私に書かせてもほとんど同じになりますね。全く問題意識が同じではないですか・・・。

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