雇用契約をめぐって
オックスフォード大学の「産業法ジャーナル(Industrial Law Journal)」の最新号(3月号)がアップされています。
http://ilj.oxfordjournals.org/current.dtl
今回のテーマは雇用契約、というかマーク・フリードランドのいう個人就業契約。
ヒュー・コリンズ、サイモン・ディーキン、キャサリン・ストーンといった総勢8名の錚々たる労働法学者たちが、日本では労働者性という形で論じられている雇用関係の問題にさまざまな角度からアプローチしています。最後にフリードランド自身も登場してリプライしています。
このテーマ、日本では労働契約法の議論から早々と脱落してしまいましたが、非正規労働への規制を強めれば労働者じゃないという形に逃げていくのはヨーロッパの前例が示すとおり。今後ますます重要になるテーマであるだけに、労働法研究者は見逃せないでしょう。
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