労働ビッグバンはワークライフバランスなんですか?
いやもう、何が何でも、労働ビッグバンで解雇自由にすることが仕事と育児を両立させ、ワークライフバランスを確立する特効薬に仕立て上げたくして仕方がないんですねえ。
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20070225AT3S2400S24022007.html
>政府は育児や介護といった家庭生活と仕事を両立できる職場環境づくりに向けて、新たに「ワークライフバランス」の指針を取りまとめる。部分的な週休3日制の導入や、出産退職した従業員の再雇用などを地方自治体や企業に促すことで、多様な働き方を可能にする「労働ビッグバン」を官民一体で推進。決め手に欠ける少子化対策を後押しする。
いや、「労働ビッグバン」という言葉の定義次第ではあるんですよ、もちろん。フルからパートへといった労働時間の自己選択制を可能にするといったことを意味しているのであれば、それはそれでわかる話ではある。でも、経済財政諮問会議があれだけどでかくぶちあげた「労働ビッグバン」と関係ないはずがないではありませんか。ねえ、八代先生。
もっとも、
>指針の中身は男女共同参画会議の「ワークライフバランス専門調査会」で検討する。週休3日制のほか(1)育児休業の拡充(2)在宅勤務の推進(3)企業独自の手当制度――なども有力で、日本社会で目立つ働き過ぎの緩和を目指す。
ということなので、本当に関係ないかも知れません。もしかしたら、ここで「労働ビッグバン」なんて言葉を持ち出したのは、「労働ビッグバン」思想に心酔する日経の記者かデスクあたりの暴走(「日経病」!?)かも知れません。
もう少し様子を見る必要があるようです。
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