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2007年1月 8日 (月)

安倍首相は稀代の名宰相?

一昨日のエントリーにbiaslookさんがつけていただいたコメント(とそのリンク先の日本テレビの記事)によると、安倍首相は朝日新聞が報じたような大ボケをかましたのではなく、むしろ与党内の意見を踏まえてホワエグに対して慎重は姿勢を示したということであった可能性があるようです。

http://www.news24.jp/74647.html

>安倍首相“残業代なし”法案提出に慎重姿勢

>安倍首相は5日夜、その必要性は強調しつつも法案提出には慎重な姿勢を示した。

>安倍首相は、記者団に対し、「やはり日本人は少し働き過ぎじゃないかと、こんな感じをもっている方も多いんじゃないですか。やはり家で家族そろって食卓を囲むという時間は、もっと必要ではないかなと思います」と述べ、少子化問題解決の観点からも、仕事と私生活のバランスを見直していくべきだと、制度の必要性を強調した。

>しかし、法案を通常国会に提出するかどうかについては、「色々な観点から、党とも議論を深めていく必要がある」と述べ、与党内の慎重論に配慮して明言を避けた。

私はインタビュー映像そのものは見ていないので、本当のところ安倍首相がどう喋ったのか、また安倍首相がどういう意図がこういうことを話したのかはよく分かりませんが、こちらの報道通りだとすると、ホワエグの「必要性は強調し」つつも、働きすぎは是正すべきだと言っていることになって、なんとそんじょそこらのマスコミ、たとえばこの日本テレビも「「残業代なし法案」などと週刊ポスト的センスで報じているわけですから、それも含めて、アフォなマスコミなんかより遙かに物事がよく分かっている稀代の名宰相ということになるかも知れませんな。

もっとも、そう言って貰えるためには、ホワエグに慎重姿勢を示すなどということではなく、賃金と時間のリンクを外す必要性と、長時間労働を制限する必要性をきちんと明確に説明すべきだとは思います。「制度の必要性」という言葉が、ホワエグ制度の必要性という意味であるのなら、少子化問題解決とつなげて語るのはやはりおかしい。

朝日の解釈が捏造であるというためには、少子化対策のための長時間労働の是正と、成果主義のためのホワエグをきちんと仕分けして語っている必要があると思われます。

また、一昨日のエントリーで述べたように、まさに朝日が報じたような少子化対策のためにホワエグじゃ、これで仕事と育児が両立じゃ、とクレイジーなことを主張していた人が、現に経済財政諮問会議の民間委員として労働ビッグバンを主唱しているわけですから、それの影響を受けたんじゃなかろうかと勘ぐられるのもやむを得ない面もあろうと思います。様々なコンテクストを複合させて考えると、日本テレビの報道ぶりが適切であるという証拠もないようです。

現段階では両様の解釈が可能なので、とりあえず一昨日のエントリーはそのままとしておきます。

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