求人年齢制限禁止
同じ今日の日経が、先週18日のエントリーで紹介した朝日の記事と同じ問題を記事にしています。
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20070124AT3S2301423012007.html
「自民、求人の年齢制限禁止へ 努力義務を見直し」ということで、
>自民党は23日、雇用・生活調査会(川崎二郎会長)の幹部会を開き、企業が労働者を募集・採用する際の年齢制限を原則禁止する方向で調整に入った。現行の雇用対策法で年齢制限をしないよう企業に努力義務を課している規定を、禁止事項に切り替える。就職氷河期に希望の職に就けなかった30歳前後のフリーターなどに就職の門戸を広げる狙いだ。
>同調査会は24日の会合から、政府が通常国会に提出予定の雇用対策法改正案など雇用ルール見直しに関連する法案の党内論議に着手する。雇用対策法改正案は若年者雇用の努力義務の導入などが柱。さらに自民党は党独自の案として求人時の年齢制限の原則禁止も盛る方向で意見集約し、7月の参院選を控え、格差是正に取り組む姿勢を明確にしたい考えだ。
急転直下日本にも年齢差別禁止法ができてしまいそうですね。柳澤武さん!出番ですよ!しばらく交通事故で入院されておられたようですが、大著『雇用における年齢差別の法理』(成文堂)を出されたグッドタイミングでもあり、ご活躍を期待いたします。
http://www.ne.jp/asahi/law/takeshi/
(追記)
朝日がさらに続報、
http://www.asahi.com/politics/update/0124/003.html
「求人の年齢制限禁止 与党協議会で合意へ」ということで、
>自民、公明の与党は24日午前、政策責任者会議を開き、雇用・労働問題に関する与党協議会の立ち上げを正式に決めた。これに先立ち、公明党は雇用に関する幹部会合で、自民党の雇用・生活調査会で検討中の企業が労働者を募集・採用する際の年齢制限禁止の方針を了承。与党協議会で合意し、通常国会に提出する雇用対策法改正案で現行の努力義務を禁止事項にする方向で調整する。
なんだか、あれよあれよという間に政治主導でどんどん進んでいっちゃってますね。
実は、『法律時報』の3月号で、「雇用平等法制の新展開」という特集があり、そこに「年齢差別」という小論文を書いているのですが、事態の動きによってはかなり書き加えないといけないようです。
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