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« 柳澤厚労相ホワエグの本質を語る | トップページ | ホワエグ要件に職務記述書 »

2007年1月10日 (水)

ホワエグは見送りだって!?

日経ですが、

http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070110AT3S0901G09012007.html

「労働時間規制除外制は導入見送り、選挙控え政府与党方針」と報じています。

>政府・与党は9日、一定条件を満たす会社員を労働時間規制から外す「日本版ホワイトカラー・エグゼンプション」の導入を当面見送る方針を固めた。野党が「残業代ゼロ制度」などと批判しており、4月の統一地方選、7月の参院選を控え、政策の是非を冷静に議論する環境にないと判断した。

>政府は労働市場改革の関連法案を通常国会に提出すべく法案づくりを進めてきた。労働時間規制除外の先送りに伴い、今後は制度周知のために法案を提出したうえで継続審議にするのか、法案提出自体を断念するのかを話し合う。

はあ~~、まったく、馬鹿げた展開だ。

正直に、長い時間働いたからといって高い給料払わなくてもいいようにする制度です、って言っていれば、まともな擁護論がもう少し出てきただろうに、仕事と育児の両立だの、少子化対策だの、トンデモな嘘八百を並べ立てた挙げ句にこのざまだからな。

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コメント

やっぱり経団連の作戦ミスですかねえ。中小を配慮して400万という、とんでもない数字を出してしまったことで、「残業代をゼロにする気だ!」という朝日や週間ポストへの飛び火も「さもありなん」って感じがしますし。
少なくとも、大企業にいじめられ、海外競争で瀬戸際の中小とかだと賃下げに使うことは明らか…。

おかげで、中小だけ裁量労働制を緩和という妥協案、これまた裁量労働の趣旨を「中小だけ緩和」するという、これまた理屈が苦しいヘンテコ法案が出てくるようですよね。中小だけ、定型的業務と兼務でも導入できるとは、どう建て前と両立して説明するのだ?

濱口先生の先日の「年収が高いからええやないか」という議論も、もっと真正面から言ってもいいと思いますが、
①八代氏のトンでも発言「自由に働いて保育園にいって育児ができる、少子化対策(!?)」で、自由という虚構の世界を作ってしまったこと(私の記憶では、紀陸氏も新聞で言っていたような気も)、
②やはり中小企業への配慮があるため、将来的には400万とかに下げて完全に純粋月給制に移行したいために、「年収高い人に限定」とは言いたくない、
ということがあるのですかね?管理職の手前とは言ってますけど。

派遣法とかもそうですけど、虚構の建て前で法律を作るのは止めて欲しい。法律というものは、将来に改正するときにも、制定時の立法趣旨・建て前が命ですから。インチキで作っても将来の改正時に苦労するだけですし。。。

紀陸さんは、はじめのうちは「短い時間で仕事をした人の給料が少なくて、長くかけた人の給料が高くなるのはおかしい」と主張していたんですが、ある時期から自律だ自由だのと嘘八百の仲間入りをしてしまったようです。
その意味では、日本経団連も自業自得の気味があります。

中小企業の問題はたいへん難しいのですが、私はリアリストとして、ある程度の配慮はやむを得ないだろうと思っています。これは日本経済の二重構造という、労働問題にとどまらない大問題が控えているわけで、そこを根っこから大変革するというのでない限り、現実問題として大企業の給与水準と中小企業の給与水準には大きな格差があるわけです。
そうすると、1千万円だの900万円だのというレベルでは、中小企業では社長だって適用できないよ、という話になってくるわけで、年収基準を企業規模で弾力化するのはやむを得ないだろう、とは思っていました。
ただ、今回の結論は、裁量労働制を拡大することでこれに対応しようという理屈のつかない決着で、いかにも筋が通らないことは仰るとおりです。

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