« 派遣の事前面接解禁へ | トップページ | パート法改正問題 »

奥谷禮子氏の愉快な発言実録版

というわけで、週刊東洋経済様のお陰で、突如として半日で300ヒットを記録した話題の奥谷禮子氏ですが、

http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post_bcac.html

この時にはまだ厚生労働省のHPに議事録が載っていませんでしたので、伝聞の伝聞みたいな形になっていたのですが、現在はちゃんと議事録が公開されていますので、皆様方のご参考のために、以下に引用しておきます。スバラ式発言の数々をご堪能下さい。

http://www.mhlw.go.jp/shingi/2006/10/txt/s1024-3.txt

○奥谷委員 私の言っているのは、ホワイトカラーエグゼンプションに変えて、好きな時間帯で夜も働けばいいわけで、朝から夜中まで働けとは言っていないわけです。ですから、朝9時から夜中の3時、4時まで働くことに対して割増賃金がどうのこうのということをおっしゃっているわけでしょう、そうではなくて、8時間だったら、1時から9時なり10時まで働くのは構わないのです。
 そういう意味で自主管理とか、自分の仕事を管理するとか、自分の裁量で決めるということを、なぜ任せないのか。なぜいちいち法律で決めてやっていかなければいけないのかということがわからないのです。

○田島委員 いま委員が言われたことは、41条2項の労働時間の適用除外の人は本来できるはずなのです。そういう人たちでさえ、遅刻したり、勤怠で制裁を受けたり、査定をけたり、あるいは適用除外の人たちの8割が会社側に時間管理をされていますというの実態なのです。いま言っている適用除外でさえ、そうではないでしょうという現実をどう見るかということです。

○奥谷委員 現実の企業では、そこまでの部分はありません。ある程度フレキシブルにやっています。夜中もし働くのであれば午後から出てきていいとか、そういう形で健康管理も含めて。人材が大事なわけです。またそういう会社であれば人が来なくなります。ですから、今度は企業が選ばれてしまうわけですから、そういうことに対しては、いかに、どう労働者が働いてくれるかということに対して、企業はかなり神経質になってきます。私は皆さんがタコ部屋みたいな発想で、そんなに心配することはないと思います。

○長谷川委員 すべて日本の企業が、委員のような会社だったら、本当にみんな幸せだと思います。そういう会社だけではないのです。先日、家族が過労自殺したとか、過労死した人たちが、いろいろな意見を持って来られて、その話を聞いていてわかったのですが、そういう人たちの話は、ほとんど一般の労働者ではなく、どちらかというと中間か、管理監督者だったのです。本人は働いていく。会社もその人にしてほしいと期待するのです。会社もそういう人たちに対して健康管理をしなくなってしまう。そういう人はすごく真面目で責任感が強いから、どんどん働いてしまうのです。
 これはそういう人の妻に聞いた話ですが、バタッと死ぬのだそうです。これは過労死の特徴だそうです。日本の中で過労死とか、過労自殺がゼロになったら、この話はもっとお互いにできるのだと思います。しかし、現実に過労死とか、過労自殺があって、労災認定を受けたり、訴訟をやっている人もいるわけです。委員のような会社だったらないと思いますが、日本の企業は北海道から沖縄まであるわけですから、守れなかったり、労働者の健康管理ができない所にもあるわけです。だから、基準法で最低基準を決めましょうということなのです。企業も会社の役員も、もっと労働者や中間管理者の健康を気遣って、「駄目だぞ、このぐらいになったら働いちゃ駄目だ、休みなさい。あなたは今日はもう帰りなさい」というようにしたら、過労死や過労自殺はゼロになると思います。ところが、不幸なことに、我が国は過労死や過労自殺はゼロではなくて、むしろ増えています。だから、労働時間の、特に深夜労働はどうなのかということを不幸なことに議論せざるを得ないというのが現実だと思います。

○奥谷委員 過労死まで行くというのは、やはり本人の自己管理ですよ。

○長谷川委員 でも自己管理だけではなく、会社も仕事をどんどん与えるのです。

○奥谷委員 でも、それをストップするというのも。

○長谷川委員 世の中は委員みたいな人ばかりではないのです。それが違うところなのです。

○奥谷委員 はっきり言って、労働者を甘やかしすぎだと思います。

○長谷川委員 管理者ですよ。管理者たちにそういうのが多いのです。

○奥谷委員 管理者も含めて、働いている一般労働者も含めて、全部他人の責任にするということは、甘やかしすぎですよ。

○長谷川委員 そんなことはないですよ。それは違います。

○奥谷委員 それはまた組合が甘やかしているからです。

○長谷川委員 そんなことはありません。

|

« 派遣の事前面接解禁へ | トップページ | パート法改正問題 »

コメント

「奥谷禮子」ではなく「奥谷冷孤」と改名したら如何でしょうか。名は、体を表す・・・。
この方が、我々労働者に与えてくださった希望は、「こんな人物でも、経営者や国家の諮問機関の委員になれる。」という希望です。ありがたい。
個人的には、このような経営者の下で、働く機会がないことを極めて幸運と思い感謝します。

投稿: 玉井康志 | 2007年2月 8日 (木) 07時18分

昨日、国会で奥谷禮子氏のご発言が取り上げられたということで、再びこのエントリーへの来訪者が激増しました。
昨日夜9時台以降、深夜を除き、1時間当たり300件のペースで読まれております。

来られた方々には、せっかくですから是非それ以外のエントリーもついでにお読みいただければさいわいです。マスコミの変なバイアスぬきに、労働問題についてどういう視角からどのように見るべきか、考える素材になるのではないかと自負しておりますので。

投稿: hamachan | 2007年2月 8日 (木) 09時24分

ニュースで見て、どんな発言なのかを見ようと思って辿り着きました。

………いや、ひでぇ………どんな神経してるんだ?

まぁ、こんな人じゃなきゃ推奨できないよな、、、

投稿: ウェイブ | 2007年2月 8日 (木) 09時29分

過労死過労自殺が自己責任??????

ひどすぎる。昔なら斬奸状とともにたたききられているだろう。労働者を馬鹿にしすぎ。絶対に許せない。

投稿: ひどすぎる | 2007年2月 8日 (木) 12時18分

いやー、ひどいですね。
ここまで労働者に冷たくなれるなんて。

現場を知らないから、
何でもかんでも自己管理といえるんですね。

投稿: いやー | 2007年2月 8日 (木) 13時52分

奥谷冷姑はこのままだと狙われるんじゃない?思い上がりにも程があるね。

投稿: 冷 狐 | 2007年2月 8日 (木) 14時07分

この人 世の中のことなにもわかっちゃいない

投稿: YK | 2008年1月30日 (水) 14時22分

週末ですので、ちょっと羽目を外したお遊びネタを。ぶらり庵はこのところ、映画を見る前に原作を読んでおこうと思って、"Northern Lights"(「黄金の羅針盤」)を読んでいました。とっても良くできたお話なんですが、最後まで来て、「え、どうしてこういう展開になるの?」(以降、映画で言えばネタバレです)稀代の悪女、コールター夫人、キャストはニコール・キッドマンが、涙と共に敗退するのです。そ、そんな悪女、悪女じゃない!最後まで戦え!と裏切られた気分。全然納得がいかなくて、続編を読むはめになってしまいましたが。
奥谷さんもそういえば、最後まで開き直れば首尾一貫しているものを、尻すぼみのまま、あのあとどうなっちゃったんだか、とつなげたかったわけでした。
もっとも、コールター夫人は、ずっと美しくて知的でもっと冷たいんですけど。ぶらり庵的には、キッドマンよりも、Vivien Leigh、それも「Titania」の彼女だな、なんですが。

投稿: ぶらり庵 | 2008年3月14日 (金) 21時29分

訂正。もしも、ググってみるときは、Vivien ではなく、Vivian Leigh Titaniaで。

投稿: ぶらり庵 | 2008年3月15日 (土) 08時16分

Hamachanにおたずね。ぶらり庵は、ごぞんじのとおり労働法は全く素人で、じゃ、何が専門か、と言われると、専門はない、得意なのは遊びである!なんです。で、Hamachan先生が嬉々として(かどうかわからないが、とにかくガンガン)ブログの更新をなさるウィークデイはひっそり給料分のお仕事に励み、週末には俄然、「わたしの時間!」と遊びに出ます。ですので、上記のような、遊びネタが大好きで、Hamachanの更新のない週末には、ときどき、こういう遊びネタを入れさせて頂いていいでしょうか。もちろん、「社会政策を考える」という範囲に収まるものを、ですが。

投稿: ぶらり庵 | 2008年3月16日 (日) 22時23分

もちろん。
「社会政策を考え」なくてもいいですよ。

投稿: hamachan | 2008年3月17日 (月) 09時18分

ありがとうございます、hamachan。でも、人間、節度が大切ですから、「品格」なんかはめざさないけど・・・。とかなんとか言いつつ、「週末の遊び」こそ、「ワーク・ライフ・バランス」!とすでにうきうきのぶらり庵。

投稿: ぶらり庵 | 2008年3月18日 (火) 06時07分

ひゃぁ、NHK無縁社会からたった数時間で、ほぼ4年前(2007年1月12日)の奥谷禮子さんのエントリに、一気に100件以上のアクセスがありましたよ。

少なくともこういう格差論壇のレベルでは、まだまだ現役なのですねえ。

そのことが、同業者である派遣業界の皆様にとってどういう意味があるのかはまた別の話なんでしょうけど。

投稿: hamachan | 2011年2月13日 (日) 00時14分

Do not enough money to buy a car? Don't worry, because that's available to get the home loans to work out such kind of problems. Therefore get a credit loan to buy everything you require.

投稿: FITZPATRICK27Shari | 2011年8月 8日 (月) 20時36分

http://diamond.jp/articles/-/15555

”労基署と総務省の調査の主たる目的は職員の超過勤務とサービス残業で、同じく監察部門は大量の郵便物を配らずに廃棄したという不祥事に対してのものだ。”

サービス残業のし過ぎで死ぬ前に、自己を守るために仕事をカットしたのですね。
(奥谷氏は日本郵政の社外取締役)

投稿: 名無し | 2011年12月30日 (金) 14時30分

>○長谷川委員 でも自己管理だけではなく、会社も
>仕事をどんどん与えるのです。

>○奥谷委員 でも、それをストップするというのも。

橋下のような人間が社長の企業だったら、
「業務命令」に従わない、処分だ!でしょうね。

投稿: Executor | 2012年2月12日 (日) 18時58分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 奥谷禮子氏の愉快な発言実録版:

» 労働政策審議会労働条件分科会は奥谷禮子を「甘やかしすぎ」 [一人でお茶を]
06/10/24 労働政策審議会労働条件分科会 第66回(議事録) 次のページが奥谷発言にスポットをあてて読みやすく紹介してくれています。 奥谷禮子氏の愉快な発言実録版(EU労働法政策雑記帳) 奥谷発言、たとえばこの部分↓  そういう意味で自主管理とか、自分の仕事を管... [続きを読む]

受信: 2007年1月12日 (金) 17時49分

» 派遣会社の女社長、英語できず──自己管理不足が原因か [bogusnews]
資料写真: 英語勉強法の参考にもなりそうな 「正しい仕事のやり方・すすめ方」 → amazonで詳細情報を確認 政府関連委員会にも名を連ねている有名女性経営者に、英語力不足の問題があることがわかった。ゆとり教育の弊害が中高年のエスタブリッシュメントにまで及..... [続きを読む]

受信: 2007年1月12日 (金) 18時18分

» イケイケ奥谷禮子 [カイロスの前髪]
 週刊東洋経済1月13日号『特集・雇用破壊』をよんでいたら思わず腰が抜けそうになりました。  今話題のホワイトカラー・エグゼンプションを議論する厚生労働審議会労働分科会k使用者側委員である、人材派遣会社ザ・アール社長、奥谷禮子氏へのインタビュー記事『過労死は自己管理の問題です』には驚いた。もう過激発言のオンパレードです。そういえばこの方、11日の報道ステーションでも吠えまくってましたな。  この過激さを堪能していただくために、全文まるごと転載しました(右上写真も)ので、まずはお読みください... [続きを読む]

受信: 2007年1月14日 (日) 14時10分

» 延焼拡大の予感 [カイロスの前髪]
先週火曜日発売の週刊東洋経済で奥谷禮子氏が暴言かまして一週間…。  ネット上ではこの一週間、同氏の暴言に対する批判の嵐が巻き起こったわけですが、ついに昨日は夕刊紙とはいえマスメディアの一角である日刊ゲンダイがこの騒動を記事にしました。これがきっかけとなってもしかすると今日のニュース番組やワイドショーで取り上げられているかもしれませんね。来週以降は週刊誌でも取り上げられるかもしれません。 元スチュワーデス、女性経営者、人材派遣業経営、オリックス宮内氏や村上ファンドにつながるいわゆる「神戸人脈」、日... [続きを読む]

受信: 2007年1月17日 (水) 13時59分

» 「過労死は、自己管理の問題」「祝日も労基署もいらない」 派遣のザ・アール奥谷禮子社長に、非難轟々 [ニュースとそれに対するネットの反応]
 事の発端は、週刊東洋経済1月13日号のインタビュー記事。労働政策審議会の使用者側委員でもある奥谷氏が、日本版ホワイトカラー・エグゼンプションについて、こう話している。 〈さらなる長時間労働、過労死を招くという反発がありますが、だいたい経営者は、過労死するまで働けなんて言いませんからね。過労死を含めて、これは自己管理だと私は思います。ボクシングの選手と一緒〉〈自分でつらいなら、休みたいと自己主張すればいいのに、そんなことは言えない、とヘンな自己規制をしてしまって、周囲に促されないと休みも取れな..... [続きを読む]

受信: 2007年1月19日 (金) 13時35分

» 奥谷禮子 [たけちゃんの毎日姓名判断鑑定]
奥谷禮子。甘やかされて生きてきたみたいだねぇ。 [続きを読む]

受信: 2007年1月19日 (金) 20時20分

» 労災認定後のアフターケア 【うつ病 休職 お助け部屋】 [うつ病休職お助け部屋]
【うつ病 休職 お助け部屋】労災保険制度では、業務上災害又は通勤途上災害により被害を受けられた方に対して、その方の症状が固定した(治ゆ)後においても、後遺症状や、後遺障害に付随する疾病を発症させるおそれがあることから、必要に応じ予防その他の保険上の措置...... [続きを読む]

受信: 2007年2月 1日 (木) 00時19分

» 奥谷禮子 [厩戸王子の独り言]
「過労死は自己管理の問題」奥谷氏発言が波紋 2007年02月07日20時38分  過労死するのは本人の自己管理の問題――。労働政策審議会(厚生労働相の諮問機関)の分科会委員、奥谷禮子氏(人材派遣会社社長)の週刊誌インタビューなどでの発言をめぐって、7日の衆院予算委員会で論議があった。民主党の川内博史議員が「あまりの暴言だ」と指摘。柳沢厚労相も「まったく私どもの考え方ではない」と防戦に追われた。  奥谷氏は、一定条件を満たした会社員を労働時間規制から外す「ホワイトカラー・エグゼンプション」... [続きを読む]

受信: 2007年2月 8日 (木) 19時19分

» 今度は「甘やかしすぎ」ですか。 [がしゃぴんターン 〜または虎とバラの日々〜]
「産む機械」の件がそろそろ落ち着くかと思ったのに・・・ あーあ、言っちゃった。 でもコレ、1月発売の雑誌のインタビューなんですって。 話題としては古いらしい。私は今朝の新聞で知ったがな。 (ネットでは早いうちから言われてたけど) 「『過労死は自己...... [続きを読む]

受信: 2007年2月 8日 (木) 23時48分

» 2月9日の注目ワード [livedoor 検索おすすめ!注目ワード]
言葉狩り ジャーナリスト宣言。 ブーメラン政党 永遠の抱擁 奥谷禮子 「言葉狩り」とは主に差別用語を一般的な言葉に置き換えることを強要....... [続きを読む]

受信: 2007年2月 9日 (金) 19時28分

« 派遣の事前面接解禁へ | トップページ | パート法改正問題 »