派遣の事前面接解禁へ
というわけで、ここんとこホワエグ三昧だったわけですが、世の中はその他にもいろいろ動いておりまして、日経によると、派遣の事前面接解禁に向けて、今月下旬から方向性を示すとのことです。
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070111AT3S3000610012007.html
これは、既に昨年早くから労働力需給制度部会でフォローアップの審議を続けてきているもので、経済財政諮問会議のビッグバンで尻を叩かれていよいよ本格的に改正作業に入っていくということですね。
これも前に書きましたが、私は、事前面接の解禁は結構だと思っているんですよ。問題は、そうやってこいつは要らない、こいつは欲しいといって使い始めた派遣労働者に対して、派遣先企業がちゃんと責任をとるような仕組みを担保するというところにあるわけですから。現在の派遣法の枠組みが、派遣労働者の保護よりも派遣先の常用労働者のことばかりを配慮しているという八代さんたちの指摘は全く正しいのであって、じゃあ、派遣先はどういう責任をとるの?というところが欠落しているだけで。
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昨日(10日)から始まった「ハケンの品格」(日テレ)というドラマで、まさしく、派遣労働者の事前指名と事前面接がやられていました。こういった場合、「本来は法違反です」といったテロップを流すべきだと思うんですがね。それとも違法だということを知らなかったのかしら。
そういえば、派遣労働者が大きなミスをしたときに、「首にはしないよ。その代わり、サービス残業してね」といった会話も流されていましたが、これも如何なものか。
意識の低さか、レベルの低さか…。
投稿: プーランツァス | 2007年1月12日 (金) 12時19分
まぁテレビ局のやってることなんてでたらめばかりでしょ
投稿: さげ | 2008年3月 6日 (木) 17時14分
ぶらり庵は、先週の木曜(2月28日)に、国分寺で行われたセミナーで、hamachanによる、労働者派遣法の歴史と課題のお話をきいて、大変ためになりました。すぐ派遣労働者や派遣事業主の役に立つというお話ではなかったために、戸惑っていた聴衆も見受けましたが、法律に対する考え方を示して頂けたと思っております。
で、今年は、労働法では、やっぱり派遣法が一番大きな問題になるのでしょうから、このブログか、それともどこかで、論文というよりも、もう少しわかりやすく(一般市民にとって)まとめて頂けるとありがたいです。もちろん、「これを読んでもらえばいいです。」というのがあれば、教えて下さいませ。
投稿: ぶらり庵 | 2008年3月 7日 (金) 06時28分
いま、書いている「労働者派遣システム再考」というのを、そのうち某所で披露しますので、しばらくお待ちください。
投稿: hamachan | 2008年3月 7日 (金) 09時45分