御手洗ビジョン原案
朝日が御手洗ビジョンの原案なるものを報じています。
http://www.asahi.com/business/update/1211/077.html
例のビッグバーーーンがどうなっているかが関心事なのですが、朝日さんは「「労働ビッグバン」といった経済的なテーマだけでなく」と、あんまりご関心のない模様。これは経団連内部の力関係的にも興味深いテーマなんですが・・・。
労働について興味深いのは、「15年までの労働力人口の減少幅を100万人以下にする」という数値目標を掲げた」というところです。これは、まさに私がEUを引いて言ってきた就業率を高める政策に転換すべきという話に対応するものですね。その中味は、「少子高齢化によって労働力人口は15年までに400万人減少すると予測されているが、御手洗ビジョンは外国人の受け入れや女性、高齢者の活用を通じて減少幅を減らせるとした」というもので、外国人については大変微妙な問題があるので簡単に評価し得ないところがありますが、女性や高齢者の活用を図ると言うことは、そういう人々が質のいい働き方ができるような社会を目指すと言うことですよね。働いたって仕方がない、生活保護に頼ろうかなんて思うようなワーキング・プアの状態ではなく、働くことが本当にペイするような社会にしようと、こう仰っていると言うことですよね。まさか、こんな働き方はいやだと思っていてもセーフティネットがないためにしかたなく劣悪な条件で働かなくちゃいけないというような状況によって、労働力率を高めようというご趣旨ではないですよね。
もちろん、就業率をアップさせるという政策目標には賛成です。是非その中味をどう肉付けするのかを示して欲しいと思います。
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