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2006年12月15日 (金)

自民党は労働者の味方!?

12月3日のエントリーで紹介した自由民主党の雇用・生活調査会が動き始めました。

http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2006/12/post_9e26.html

http://www.jimin.jp/jimin/daily/06_12/13/181213a.shtml

「13日、初会合を開き、非正規雇用の現状と対策について厚生労働省から説明を受け、労働者の待遇改善に向けた今後の検討事項について意見交換を行った」ということですが、興味深いのは、出席した議員から

>規制緩和が企業寄りになり過ぎると労働条件の低下を招くことになる

>派遣社員の身分が固定化すると、働き手の格差が拡大するのでは

などの意見が出されたということです。いよっ、労働者の味方。

経済財政諮問会議が麗々しく打ち出した「労働ビッグバーーーン」に対する懸念が透けて見えます。

いやいや、教育基本法がどうしたこうしたと詰まらんことで国会を騒がしている野党なんかより、自民党の方がよっぽどソーシャルな政党ですぞ、ということですねえ。

一方で、11月10日のエントリーで述べたように、公務員にスト権を付与するぞ、とリベサヨ路線でも自民党がリードしているようで、野党は顔なしですな。

http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post_8222.html

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コメント

 初めてコメントさせていただきます。

>いよっ、労働者の味方。

>経済財政諮問会議が麗々しく打ち出した「労働ビッ
>グバーーーン」に対する懸念が透けて見えます。

>いやいや、教育基本法がどうしたこうしたと詰まら
>んことで国会を騒がしている野党なんかより、自民
>党の方がよっぽどソーシャルな政党ですぞ、という
>ことですねえ。

 文体の軽さはともかく、本当に自民党が「労働者の味方」だなどとお思いなのでしょうか。

 長年擬似政権交代を演出してきた自民党のこと、ここでも諮問会議(≒経済界)との擬似対立を演出して、最後には結局経済界の言い分を呑むという筋書きこそが透けて見えるように私などは思いますが、いかがでしょうか。

正面からまじめにお答えしますと、まさに自民党の中のある種の人々の方が、「労働者の味方」としての性格を有していると考えています。これは、2年半ほど、国会職員として勤務し、自民党の議員、野党の議員を間近で見てきた経験からもそうです。
ここでいう「労働者の味方」性とは、観念的なプロレ-バー理論を振り回すというようなことではなく、ある政策が現実に生活している労働者の生活にどのような影響を与えるだろうかというようなことに対して、生々しい感覚を持っているかどうかということです。
そういう意味では、正直言って、野党の議員の方に、どこぞの政治学か経済学の教科書をそのままもってきたような言葉をそのまま喋る人が多かったという印象を持っています。
もちろん、自民党の政治家は妥協の芸術家ですから、経済界との対決を演じ続けるというようなことはあり得ないでしょう。しかし、頭のてっぺんからそっちにのめり込んでいる一部若手野党議員よりも遙かに「ソーシャル」だろうとは思いますよ。

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