奥谷禮子氏の愉快な発言
まだ厚生労働省のHPにも連合のHPにも議事録は載っていませんし、水口洋介さんのブログでも紹介されていませんが、そこからリンクされている「Endless labor」というブログに、10月25日の労働政策審議会労働条件分科会で、「あの」奥谷禮子氏が大変愉快な発言をされた旨の記述がありました。
http://bonmomo.de-blog.jp/never_ending_workers/2006/10/post_f60b.html
>使用者側委員の奥谷禮子氏が有期労働契約や管理監督者の扱いの議論のなかで、過労死の問題について「自己管理の問題。他人の責任にするのは問題」「労働組合が労働者を甘やかしている」と発言。
現時点ではここにしか書かれていませんので、これが事実かどうかは分かりませんが、もしこれが事実だとすると、労働側が抗議するよりも何よりも、経営側が苦言を呈しなければなりませんね。
過労死かどうかを最終的に判断するのは裁判所なのですから、厚生労働省の審議会で文句を言っても始まらない。ザ・アールの社員が月100時間以上残業して死んだら、奥谷社長がいくら「自己管理の問題だ」といっても、裁判所は取り合ってくれないでしょう。
前にも書いたように、実は経営側の弁護士(経営法曹)はそこのところはちゃんと分かっています。
http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_9cbf.html
わざわざこういうことを言って、ホワイトカラーエグゼンプションなんか導入するとみんな過労死するぞという労働側の(やや誇張気味ですが方向性としては間違っていない)論点に話を持っていこうとするのは、経営側からすればむしろ利敵行為ですらあるのではないかと思うのですがね。ほかの経営側委員はもっぱら、「労働時間の長短ではなく成果で評価したいんや」と言っているだけに、彼女の発言の特殊性が際だちます。
先日あるジャーナリストの方を話をした際に、この奥谷さんって何?という話題になりました。ご自分の強い信念でものをお喋りになるのはいいんだけど、どう考えても経営側全体の立場からすると有利になるとは思えないような発言をしていらっしゃる。日本経団連のご推薦であることは確かなのですが、どういう「枠」で入っておられるのか大変関心がありますね。
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