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2006年11月13日 (月)

パートの厚生年金加入拡大

今までこのブログでも何回か取り上げてきて、そのつどホンマかいな、ガセかいな、と右往左往してきた話題ですが、産経が「政府・与党は11日、厚生年金加入が義務付けられるパート社員を「労働時間週30時間以上」から「週20時間以上」に拡大する方針を固めた」と報じています。

http://www.sankei.co.jp/news/061112/sei000.htm

「14日に与党年金制度改革協議会で細部の検討をスタート、来年の通常国会での厚生年金保険法の改正案提出を目指す」というのですから、与党サイドではそういう方向で一致しているということなんでしょうか。

問題意識としては、「安倍政権は「格差拡大批判」が強まる中、リストラや就職難で中高年男性や若者のパートが急増、17年には1266万人に上ったことへの危機感が強い」ということのようなので、まさに「安倍内閣が打ち出した「再チャレンジ支援」の一環」ということになるんでしょう。

前回の2004年改正時の失敗との関係については、「当時と比べ、正規と非正規雇用者間の待遇格差解消を求める声は強い。景気回復に伴い、企業に余力が生まれ、「拡大の環境が整った」(自民党幹部)とみている。・・・ これに対し企業側は、「改革は避けられない」(外食産業関係者)としつつ、税制上の優遇措置などを求めている。このため、政府・与党は、中小企業や、パートの比率が高い業種には、猶予期間を設けるなどの激変緩和策を検討。・・・ さらに、前回は、パートの人たちに、制度改革のメリットが伝わらなかった」(厚労省年金課)との反省から、新制度では、保険料本人負担額の増加分より、老後に受け取る年金額の増加分が大きくなるなどの試算を積極的に公表、理解を求める」のだそうです。

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コメント

>厚生年金加入義務のあるパート社員は現在、「所定労働時間が正社員のほぼ4分の3以上(社会保険庁通知で原則週30時間以上)」となっている。
>夫に扶養される主婦など配偶者は勤務時間数にかかわらず、130万円以上の年収があれば加入義務が生じる。

加入義務が生じるのは厚生年金ではなく、国民年金被保険者の3号から1号への種別変更です。こういう記事を読むたびにキィィィーとなって、こんな制度を作った政府への不満がフツフツとこみ上げるのです。

まあまあ、namiさん、落ち着いて、せっかくの美貌が目を吊り上げると台無しですよ。

これは私の独自の見解なんですが、そもそも厚生年金の定額部分を国民年金と一緒にして基礎年金などというものにしてしまったところにボタンの掛け違いがあるんじゃないかと思っているんですが。

>これは私の独自の見解なんですが、そもそも厚生年金の定額部分を国民年金と一緒にして基礎年金などというものにしてしまったところにボタンの掛け違いがあるんじゃないかと思っているんですが。

それは、国民年金に加入させるために、掛け金を少なくして給付を多くしてきたツケが回って(予測を超えて平均寿命が延びた)財政が厳しくなってきたから統合させたんじゃないですか、何を今更。

今回のパートの厚生年金加入拡大も、またもや財政が厳しくなって(しかも、消費税を上げられない)取れそうなところから取ろうというのと、3号制度を廃止したいジェンダーフリーな人が結びついて出してきた政策なのはミエミエなんです。

年金制度を世帯単位(夫婦)で考えるのか、個人単位で考えるのかの議論もない中で、国民のコンセンサスなんて得られるはずがないと思います。

> 財政が厳しくなってきた
そこで私(リフレ厨w)と致しましては、国債の日銀引き受けでございますよ。

> 3号制度を廃止したいジェンダーフリーな人
これも私ですね。

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