いよいよ待機時間で提訴か
昨日のエントリーで書いたように、EUの雇用社会相理事会は今回も労働時間指令の改正について合意に達することができませんでした。
http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/eu_9763.html
この結果、加盟国の大部分が例の夜間の待機時間の関係で指令違反状態に陥っていることが当分解消される見込みがなくなりました。
業界紙によると、欧州委員会のシュピドラ雇用社会政策担当委員は、加盟国中23カ国に対して指令違反を理由として欧州司法裁判所に提訴せざるを得なくなった、と語ったようです。
http://www.euractiv.com/en/socialeurope/working-time-deal-eludes-ministers/article-159493
彼曰く、フランスを先頭とする何が何でもオプトアウトは廃止するぞ派に対して、労働時間を短縮するという名目の下で、旧来のルールをそのまま保持することになってるじゃないか、なんてパラドックスだ。
実際、イギリスの新聞は、イギリスがオプトアウトを守ったぞ、みたいな記事を書いている。
だけどね、これは100点満点じゃなくっちゃ80点じゃ認めないとフランスなどが頑張ったから、50点のイギリスがそのまま許されちゃったってことなんでね。
しかも、そのおフランス様は、待機時間では真っ先に提訴される脛に傷を持つ身なんだけれどね。
提訴するってことは、実は欧州オンブズマンの勧告が9月20日に出されていて、やらなくちゃいけないんですね。
http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2006/09/post_fd09.html
それを、いやいやもうすぐ理事会で指令改正に合意するから、ちょっと待っててね、と先延ばししていたのですが、こうなったらもう指令違反なんだから提訴するしかない、ってわけです。
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