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2006年11月20日 (月)

新たなセーフティネット

麗しの未亡人namiさんのご紹介経由で、全国知事会・全国市長会がまとめた生活保護制度の見直し案が市長会のHPに載っていることを知りました。

http://akazawanami.blog73.fc2.com/blog-entry-49.html#more

http://www.mayors.or.jp/rokudantai/teigen/181025safetynet/index.htm

http://www.mayors.or.jp/rokudantai/teigen/181025safetynet/honbun.pdf

>「保護する制度」から「再チャレンジする人に手を差し伸べる制度」へ

というのがキャッチフレーズで、方向性としてはまさにウェルフェア・トゥ・ワークを目指したものになっています。すなわち、稼働世代(18-64歳)に対しては、適用期間を最大5年間とする有期保護制度にし、1年で脱却できた人にはまた貧困に陥ったときに残り4年分使えるようにするとか、月単位・日単位で何度でも使えるとか、家族支援や就労支援を充実する、特に福祉事務所と労働部門との一体的な連携を図るとか、さらにまたボーダーライン層に対しても、生活保護に移行することを防止する就労支援を行う、等々、近年のヨーロッパの動向をよく調べた上で、思い切った政策思想の転換を打ち出すものになっています。

もちろん、就労を前提できない人(重度障害者や65歳以上の高齢者)については別建ての制度ということになります。

昨年度からはじめられた自立支援プログラムの思想をさらに強く押し進めたものと言えましょう。細部の記述も大変興味深いものがあり、是非広く読まれることが期待されます。

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