日教組ももう少し政治感覚を
今官公労がどういう立場に立たされているかということをもう少し考えて、特殊な政治言語が通じる相手だけでなく、もっと広く国民に訴えるような言葉遣いというものができないのだろうか、と保守反動のパターナリストは考えるのですがね。
http://www.jtu-net.or.jp/news/06/10/26n1.html
「教育基本法改悪阻止に非常事態宣言」、って、そりゃちょっと普通ひくよ、まともな人なら。
さいわい、そう、実にさいわいにも、安倍さんの周囲の人達が考えていたのとは異なる教育問題が一気に噴出してきているのだから、それをどううまく使うかという風に思考をめぐらさなければいけない。細かい議論より何より、例えば「今こそ教育基本法にいじめ防止の努力義務を書き込むべきだ」とか「受験偏重にならないような監視体制を規定せよ」とか、とりあえず今は思いつきでもいいから、「アフォなサヨクがわめいとるで」とならないように、一般国民が「おっ、そうや」と思ってくれるようなプレゼンテーションができないと、この台詞も繰り返し使ってますけど、「殷鑑遠からず」ですからね。
森元総理も「日教組、自治労を壊滅できるかどうかということが次の参院選の争点」と言ってることだし、http://www.sankei.co.jp/news/061031/sei001.htm
サヨク的闘争方針で何とかなると思っているとしたら大変まずいことになりますよ。
これはほかの官公労も同じ。基本ラインとしては、格差社会を前面に出しつつ、国民全てに教育等々の公共サービスを均霑するような仕組みを守ろうという方向でしか生き残れませんよ。
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>>「今こそ教育基本法にいじめ防止の努力義務を
>>書き込むべきだ」
こちらは人権派としては賛成ですが、
>>「受験偏重にならないような監視体制を規定せよ」
に関しては「えっ、それってまた『ゆとり教育』で
ございますか?」とかわしたい。
投稿: フマ | 2006年11月 1日 (水) 12時06分
いや、中味の話じゃなくって、サヨク的闘争方針ではダメよ、と言いたいだけ。
投稿: hamachan | 2006年11月 1日 (水) 12時13分
でもですね、一般の人の感覚からすると東大法学部での官僚がそんなこと言っても、自分の子供には抜け駆けさせて受験勉強させるんだろが!、ってなもんなんですよ。まず自分の子供を規制しろよ、みたいなね。
日教組が言うと「平等教育ですか、ああ、そうですか」になるけど
投稿: フマ | 2006年11月 1日 (水) 15時40分
いや、話が捻れてるなあ、
自民党が政治戦略として潰すつもりでいる日教組が生き残る戦略の話をしているんですよ。一部政治勢力ではなく一般国民の支持を得られるような方針を打ち出さなければダメ。
運動会でみんな一等賞みたいなアフォな平等主義教育で頑張れる話ではないのだから、
社会に出た後の平等というか、より格差の少ない社会を確保できるような教育論を提起しないと通用しないでしょう、という話。ゆとり教育とは、実質的に受験勉強したい奴がして、したくない奴はしないという格差増幅装置であったわけで。
このあたりで、例の本田先生の職業レリバンスって奴を使わないといけないんですよ。
投稿: hamachan | 2006年11月 1日 (水) 17時11分
>話が捻れてるなあ
わざわざそうしてるので。日教組の生き残りに
興味がある訳ではないので
>ゆとり教育とは、実質的に受験勉強したい奴が
>して、したくない奴はしないという格差増幅装置で
>あったわけで。このあたりで、例の本田先生の
>職業レリバンスって奴を使わないといけないん
>ですよ。
むしろ興味はこっちの方ですが。しかし、ゆとり
教育が世間一般にどう理解される結果になったか
と言うと、京大生でも分数ができない奴がいる!
(単に忘れただけだ、と思うがw)、こんなんで
日本の将来は大丈夫かみたいな感じではないかと。
投稿: ふま | 2006年11月 1日 (水) 17時41分
>日教組の生き残りに興味がある訳ではないので
私はそっちに興味がある。というか、サヨク団体としての日教組がどうなろうと知ったことではないが、教師という労働者の利益を代表する労働組合が存在することは必要だと思うので。
あんまり知られてないでしょうが、教師には残業手当もないんですよ。既にしてエグゼンプションなんです。
投稿: hamachan | 2006年11月 1日 (水) 17時54分
どっかのサイトで見ましたが、教師ってやるべきことが多岐にわたっていて大変みたいですね。
投稿: 2chから刺客 | 2006年11月 1日 (水) 21時18分
>教師には残業手当もないんですよ。
個人的には、そっちの方が馴染み深いんですが。
(家系的に教師多いし。)所謂、官僚さんもそう
じゃないんでしょうか。良くも悪くも教師の後は
公務員?というのもありそうですけど。そうだと
すると興味深いかも
>教師ってやるべきことが多岐にわたっていて
>大変みたいですね。
そんな噂は聞きますね。給料は言われてるよう
には悪くは全然ないが、実は仕事は大変だよ。
そこで、「本当に時短になったんだろうか?」
みたいな疑問が…
投稿: ふま | 2006年11月 1日 (水) 22時48分
>国民全てに教育等々の公共サービスを均霑する
>ような仕組みを守ろうという方向でしか生き残
>れませんよ。
ここが(少なくとも建前上の)興味かもしれませ
んが、それこそ「本気ですか?」というか、多分
相当の留保がつくはずではないか。すべての私立
学校も含めて職業教育を、あるいは、強制ボラン
ティアをというなら先の感想に戻って、ある種の
コネ階層がボランティア名目で受験に役立つ教育
とかで、『強制ボランティア逃れ』のできる層と
できない層の格差が、理念はどうあれ実現すると
思う。受験には役立たなくても、「コネ作り」に
役立つ強制ボランティアとか…。そういうわけで
やはり私は浩生に近い?
投稿: ふま | 2006年11月 1日 (水) 23時13分
政治感覚も大事だけど、後は広報の感覚も大事かも。
>>抗議集会に8000人動員して、全国で35万人が参加し職場集会を実施
が、イベントの成功だと、信じ込んでいる段階で、既に痛い。そんな動員にお金使うくらいなら、博報堂にでも頼んで、教師が生徒を守っているイメージ写真でもとってもらったほうが、100倍はましだ。
イメージ戦略で既に負けていることにどうして彼らは気づかないのだろう。
抗議集会で、8000人動員が、一般人にニュースバリューがあると本気で思っている時点で、広報戦略を完全に間違っている。
投稿: hoge | 2006年11月 2日 (木) 02時15分